マネーマスターズ列伝 13

おはようございます。
リュウです。

今日は第15章、ラルフ・ワンガー氏です。

彼の特徴としては、
小型株を好み、

財務が健全で保守的な企業を長期保有するようです。

ワンガー氏は、
小型企業の方が小回りが利き、いざというときの変化に強いことを評価しています。

彼の銘柄の選択基準は3つ。
1 高い成長性

2 強い財務体質

3 株価を上回る実態価値

です。

1についてはさらに詳しく5つのポイントを述べています。

市場(需要)の成長性、

製品の良いデザイン、

効率的な成長能力、

効果的なマーケティング力、

健全な利益率

これらは、バフェット流で言うところの、
消費者独占型の企業が当てはまるのではないかと思います。



2については、借入金が少なく、運転資本が十分で、会計手法が保守的なことです。
これもほぼ、バフェット流と同様のようですね。

3については、適正な価格を見出す能力が必要になります。
ここでは述べられてはいませんのでなんともですが、
生みだす利益と、企業の簿価に注目するのではないかと思います。

また、ワンガー氏の特徴として、
「川下企業」で稼ぐ方法を推奨しています。

変化を遂げているテクノロジーが開発された場合、
その開発した企業より、
その「テクノロジーに影響を受けて利益を得る企業」に投資すべきようです(P386)

テクノロジーは、割高になってしまうので投資価値が低い、
ということをバフェット氏も、ジェレミー・シーゲル氏も書いていました。

しかしながら、テクノロジーに影響を受けた川下企業ならば、
その利益を受けつつ、高すぎる評価となっていないという視点で、
ワンガー氏は見ているようです。

彼は、テクノロジーの発展に関連して、
ゲーム会社とメディア関連で大きく利益を上げました。

ワンガー氏は小型株を好んでいるようです。

過去に紹介した、フィリップ・キャレー(11回、第13章)も、小型株を好んでいました。
これは、バフェット氏とは逆です。

なぜ、小型の企業を好むのか。
ワンガー氏がいうには、小回りが利き、変化に強いことを挙げています。

逆からのアプローチで、
バフェット氏はなぜ、大規模な会社を好むのか。
恐らく、財務規模の問題もあるのでしょう。

バークシャーの資産規模から考えると、
数十億円程度の企業を買い占めても運用成績に反映されないという難点があるからこそ、
やむなく小型株を手をつけないでいるように思います。

すなわち、我々個人投資家が学ぶところは、
大型企業を目指さなくてもよいということです。

大型株か、小型株かは異なりますが、
ワンガー氏、キャレー氏とバフェットはとても似たタイプの投資家だと思います。

加えて、
テクノロジー企業より、その関連企業(川下企業)で利益を出す、
という手法はとても気になるところです。

調べてみたいと思います。
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