おはようございます。
リュウです。
今日は第16章、ロバート・ウィルソン氏です。
投資と投機を分けることができるのならば、
彼は投機家に近い要素を持っています。
投機熱が増したと判断するや否や、
その株式を「売り」ます。
そして、さらに上がり、
ある熱狂を境に、値下がりだします。
適正価格まで落ちたところで買い戻すのです。
彼のような投機方法は、
少しの値上がりで、驚いて買い戻してしまう自分には向かないのですが、
参考になる部分がいくつかありました。
彼の投資原則は、
他社とは違ったユニークなことをしている、
あるいは他社とは違った方法で事業をしている企業です。
そして、彼は、限りなく情報を持たずに取引をします。
投資をする会社は、「リスクが高い会社」を選ぶようです。
「不安のない株式には、
大きな値上がり益を生む可能性は恐らくない。」(P403)
ベンジャミン・グレアム氏がリスクの少ない銘柄を選定したのに対し、
ウィルソン氏は、リスクの高い銘柄を敢えて選んだ。
リスクが大きい株式は、
大幅に上昇する可能性があるからである。(当然大幅に下落するリスクもある)
そのバランスをみながら、大きく売り買いをしていくわけです。
最後に、彼が言った一番の名言は以下のものだと思います。
「投資の世界では、いかなる成功法といえども、
やがては失敗につながる運命にある。 状況はいつかは変わる。」(P400)
ウィルソン氏のアプローチは、
ここで紹介されている他者とは違った視点で投資を行っているようです。
彼は企業情報は持ちませんが、
企業がどれだけリスクを持って事業を行っているかは分析していましたし、
企業に内在する本質的な株価上昇の要素について調べていました。
人と同じことをしているとうまくいきにくいという点で、
ウィルソン氏は、他者を越えていると思います。
彼の投資手法について、
もう少しし知りたいところです。
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