こんばんは、リュウです。
出先にいたため夜の更新です。
さっそく本編の第1章、
T・ロウ・プライス氏の投資法について。
彼は、本書で「ミスター・成長株」と書かれているように、
成長を好みます。
そういった意味は、
フィリップ・フィッシャー氏の特性と似た人だと思います。
多少景気循環したとしても、
周期ごとに1株あたりの利益を更新してきた会社であることが大切です。
成長株の条件としては
・商品の研究開発力と市場の開拓力に優れている
・激しい競争にさらされていない
・政府の規制から比較的自由な業種
・総人件費は低いが、一人当たりの報酬は高水準
・売上高利益率が高水準で、一株辺りの利益が急速に伸び、
投下資本利益率が10%以上
3番目は、あまりフィッシャーも取り上げていなかった要素だと思います。
政府の規制というと、
価格や販売制限がかかるようなものでしょうか。
最近だとタバコなどは高収益から低収益、減益のイメージが強い。
また、薬価などが設定される薬品会社もやや不利という見かたになります。
さて、具体的に買うタイミングですが、
過去の利益の伸びをしらべてみる。
・増配してきた優良銘柄は、配当を据え置いてきた二流銘柄よりPERは高い
・安定成長株は循環株より価値がある
・債券の利回りが高いときは目標PERを低く見積もる
売るときは、投下資本利益率が低下してきたことを確認するのが、
一つのバロメータとなる。
(成長が踊り場に達したということ)
このあたりを注目してロウ・プライス氏は買っているようです。
名前からしてバリュー投資家なのかと思っていましたが、
性質的にはフィッシャー氏の流れと似ていて、
バフェット流で参考になる部分も多いです。
ただ、中国などの社会主義国の投資は、
国家が株式所持率50%を越える政府系企業も多く、
政府の干渉が大きい。
ペトロチャイナもその一つですが、
バフェットはそれを見切って大きく稼ぎました。
政府の規制というのはもう少し調べてみたいところですね。
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