9月になりました。
昨年7月に米国株の比率を伸ばし、9月頃にさらに投資割合を伸ばしていた頃です。
ところが、急ブレーキをかけられたのも、この9月でした。
Stock Trader’s Almanac 2021にも、9月のリスクについて書いてあるので読んでみましょう。
アノマリー的には一番弱い月
上述書籍ののP50、P58には、S&P500、ダウ・ジョーンズ、NASDAQの過去70年(ナスダックは50年)の月別の騰落が書かれています。
そこには、3指数ともに「9月は最も弱い月」として書かれています。
過去50年~70年の様子を見ている限り、
このように、9月に市場は荒れやすいと言われています。
ある方によると、「9月は米国の新学期(夏休みの終わり)であるため、トレードに本腰を入れる投資家も多く、ちょっとした材料で不安が顕在化しやすい。」という見解があります。
また、ある方は、「年末(の株価好況)へ向けてエネルギーをためているから、一時的に下落する」とする見解もあります。
2020年8月4週くらいまでは活況に満ちていた
昨年のチャートを見てみましょう。
8月頃は、何を買っても上がっていたような時期だったと思っています。
自分に反省を促すためにも、売買履歴を見直してみたところ当時9~10月頃の取引は、
ドラフトキングス DKNG
モデルナ MRNA
パランティア PLTR
プラグパワー PLUG
で、この時期にマイナスを出していた状況でした。
(そのまま持っていれば、現在PLUG以外かなり上昇している銘柄。)
8月までは儲けさせてもらっていたので、売り時の難しさも感じます。
9月の急落に驚いて売却した時期。我ながらトレードが下手ですね。
SPAC市場に周囲もリスクを感じ始めていた頃でもあり、それ故に慌てて売ってしまった銘柄もあります。
このようなちょっとした動きを敏感に感じやすい季節なのかも知れません。
ところが、11月以降の様子を見てみると違った光景を見ることができます。
今にして思うと、「良い決算を出す銘柄は下がっても気にせず持てば成果が出る」ということを実感します。
個別銘柄が不安なら、上のチャートの通り「インデックスで持っても良い成果が出ていた」と思います。
一方で良い面もあった9月
当方の下手なトレードで損をした一方、利益を出した銘柄もあります。
昨年の稼ぎ頭だったユニティ(U)の上場も9月19日でした。
IPO当日にゲット(米国のIPO良し悪しなどの知識不足なのでいわれるままに)、およそ120ドルの時に売却、大きく稼がせてもらいました。
(今は120ドルを超えました。ずっと持っていたほうが賢明だったのかも知れません。)
また、今年は不安定な相場が続きましたが、インデックス自体は悪くないので、堅実にVTIなどを買っていた投資家にとっては自然と資産が増えた良い年だったのかも知れません。
(私も、娘の積立の約50%はVTIにしています。)
まとめ
まとめと言うほどではありませんが、9月のアノマリー。
・9月は相場が不安定になる傾向にある
・昨年も8月4週くらいから荒れていた
・良い決算を出し続ける銘柄はそんな荒れ相場も耐えれば利益が出る
不安要素のある9月ですが、一方でこのような荒れ相場は「仕込みのチャンス」とも言えます。
先ほどの2020年9月~2021年8月までのS&P500のチャートを見てもらうとわかる通り、下落による荒れは一時的なものであり、11月に回復、2021年8月には40%以上上昇しているのです。
そう考えると、無理せずVTIなどで保有しても相応の成果が出ていた年となります。
9月の下落を見てから購入するという戦略は十分にアリといえるでしょう。
ところで、昨年同様9月になり来年のStock Trader’s Almanacの販売予約が始まりました。
アノマリーを勉強する上で、とても役立つ本です。
(9月に注文して年末に届いたので、紙媒体は結構時間がかかると思います。)
2021年版を購入後2020年版を比較して読んでみましたが、概ね内容は同じようでした。
(個人的には2022年版は一応読み解いてみようかと思います。)
自分は英語は勉強中であまり得意ではありませんが、自分の英語力でものんびり冬休みを使って1冊読むことができました。米国株のジンクスを知る上で役立つものになると思います。
ともあれ、9月は難しい季節。
少しでも勝つために有利な情報は大事にしてきたいと思います。
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