今日は妻が職場に行き、娘もついていくので片付けメイン。
天気がいいので洗濯をして、午後まで晴れてれば娘を公園へ連れて行きたいところです。
さて、本題。
子どもも3歳になり緩やかにお金がかかるようになってきました。
子どもにかかるお金は進学するたびに増え、大学進学のときが一番シビアになります。
今日は、子どもの資産形成について考えて見ましょう。
長くなったのでまずは「生命保険(学資保険)」について。
目次
子どもの資産形成
子どもの資産形成について、学資・一人暮らしのお金など、色々必要になります。
よく挙げられているのが以下の2つ。
・学資保険(積立型の生命保険)
・ジュニアNISA
です。
結論としては、我が家では生命保険は加入していますが、学資は私が運用しています。ジュニアNISAも使っていません。
各制度の長所・短所を説明しつつ我が家の運用を解説していきましょう。
学資保険の概要
学資保険は、どの保険会社の商品でも概ね共通です。
「(学資)積み立て・運用」機能と「生命保険」の機能があります。
・被保険者が子どものための学資を積み立てて(積み立て・運用)
・万一のときは支払と給付を受けられる(生命保険)
という仕組みになっており、生命保険会社が運用します。
メリット・デメリット
「子育てするなら学資保険に入ったほうがいいよ」と、
職場にいる保険のオバちゃんが言ってくることがありました。
勧めてくるのはいいですが、メリットとデメリットを説明してくれない。そこで、娘が0歳の時に自分で調べました。
よく言われるメリットを整理。
●メリット
・毎月引き落としで積み立て忘れない
・契約者が万一の場合の保障
・税金の負担を軽くなる(生命保険料控除)
●デメリット
・途中解約の元本割れリスク
・インフレに対応困難
メリット
積み立て忘れない
忘れる方は価値があるかもしれない。
(いや、贔屓目に見てもそんな価値は無いと思う・・・)
今は、お金の管理がそこまで難しくないので、他の金融商品との差別化とまではいえないと思われます。
契約者の万一の場合に備える
万一に備えるだけならば、単体の生命保険で対応したほうが良いです。
セットになっていますが、生命保険料が安い感じはしません。
・税金の負担が軽くなる
30代~40代のサラリーマンの所得税率を10%~20%(復興税は略)と考える。
所得控除の区分は生命保険料控除(一般生命保険料)。
当然、現時点で始める学資なので新制度のみ。
学資の性質上、積み立て額が大きいため、必ず生命保険料控除上限になる。
他の一般生命保険料と並存すると効果を相殺するデメリットもある。
節税額の目安。
(所得)4万×10%+(住民)2.8万×10% = 6,800円/年
(所得)4万×20%+(住民)2.8万×10% = 10,800円/年
予想通り生命保険料控除の節税効果なんて微々たるものです。
(小規模企業共済等掛金控除に該当すれば悪くないのですが・・・。)
なお、満期時点の保険金(一括でもらう場合)は、所得税法上の「一時所得」に該当します。
デメリット
途中解約の元本割れリスク
保険という性質上、一定年数積み立てないと支払額も戻ってこないこと(元本割れ)になります。
生命保険部分(要は掛け捨て)部分はわかるとして、余剰を運用するだけの学資部分も返戻率が減る仕様です。基本的には途中解約に向かないことに留意しましょう。
そのため、解雇時など、積み立てが困難になったときに解約すると物凄く不利な制度であることを覚えておきましょう。
個人的には一番のデメリットだと思っています。
インフレに対応困難
デフレ傾向のある我が国なので、これはリスク低めです。
一応、インフレになるとお金の価値が相対的に下がるリスクがあります。
その他、保険会社の破綻リスクもありますが、これは他の金融商品でもないわけではないので略。
総じて、ミドルリスク、ローリターンといったところでしょう。
利回りをシミュレート
学資保険(生命保険)の利回りを概算してみましょう。
①「一括払いした学資保険」から「生命保険部分」を引き、
②給付額に税額控除を加算(若干高めに所得税20%で計算。)
③そして「年利回りを出す」
と言う手順です。
厳密には、それぞれのお金に運用期間があるのでもう少し複雑な計算が必要になるようですが、わかりにくくなるので勘弁ください。
学資保険の利回りの目安
比較サイトで一番利回りが高いと書いてあった明治安田の例を採用。
一番有利な一括払いで、20年で109%程度。
300万円支給
支払額2,756,518円 35歳男性、0歳時一括払い 21歳給付(20年間運用)
参考返戻率:108.8%
(参考にしたサイト)
生命保険部分
ライフネット生命で試算(検索ですぐ出たため)。
学資には、死亡時に給付を受けられる生命保険部分も含まれています。
そのため、生命保険部分を切り分けてみましょう。
調べたサイトでは300万円支給がなかったので、生命保険の利回りを若干有利にするように「死亡・高度障害で500万円支給のケース」を想定。
死亡・高度障害で500万円支給、20年契約として35歳で月1,200円程度(ライフネット生命1,183円 若干不利に36歳で計算)。
(参考にしたサイト)
計算
生保部分を控除
2,756,518円 - (1,183円×12月×20年) = 2,472,598円
税額控除部分
(所得税)4万×20%+(住民税)2.8万×10% = 10,800円
10,800円 × 20年 = 216,000円
20年の運用利回り(要は生保を控除し税額控除を加算した返戻率)
(3,000,000円 + 216,000円) ÷ 2,472,598円 = 1.300656・・・
よって、生命保険を考慮しない返戻率(参考) 30.07%/20年
年利回りを計算
1.300656 ^ ( 1/20 ) = 1.01323・・・ (年利 1.323%)
したがって、一括払いで一番返戻率が高い生命保険で、
税引き後で年1.3%程度の利回りとなります。
まとめ
子どもの学資の積み立てについて、
学資保険を検討してみました。
重要なのは
①保険の性質は生命保険と学資積み立てのセットである
②途中解約がかなり不利というデメリットがある
③学資のみに分離した運用成績としては(参考)年1.3%程度
娘が0歳のときは試算までしせんでしたが、概算の運用利回り年1.3%は、想定よりは低くはなかったです。
あとは、自己で運用した場合の成績次第。
自己で運用するかどうかを判断する基準になったかと思います。
長文になったので続きは次回。
ジュニアNISAを考えてみましょう。
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