ポイント還元の仕組みについて考える

リュウです。

 

会計事務所勤務ではないものの、3月は忙しい時期ですね。

出向から戻る話と、それにあわせて引き継ぎ、後処理をしていかないといけません。

4月末には落ち着きます。10連休にはのんびり温泉に出かけられるのでそこまでの我慢です。。

 

今日は、「ポイント還元」について考えます。

 

ポイント還元の仕組みはPayPay、LINE Payなどもポイント還元(に相当する制度を含め)を導入しています。この制度も、一見安く買い物が出来るように見えて、無駄な支出をしやすい注意が必要な仕組みです。

 

最初に結論として、重要なことは「必要なものに支出しよう」です。
基本的に不要な消費をしてまでポイントを貯める意味は無いです。


※雛人形に興味を持つ娘(2019.3)

 

●もくじ
1.ポイント還元の仕組み
2.ポイント還元のデメリット
3.所得控除もポイント還元と似ている

1.ポイント還元の仕組み
一応仕組みから考えてみましょう。
ポイントが導入基本的にはあるお店(企業・企業グループ)に対しお金を使う(消費をする)ことで、使ったお金の額とお店が定める割合でポイントをつけます。

最近のLINE PayやPayPayの20%ポイント還元が印象に残ってる方も多いでしょう。

ポイントは、次の原則的には次以降の買い物に使うことができます。一部(手数料の有無もありますが)現金に戻すことができるような仕組みをとっているものもあります。

2.ポイント還元のデメリット
使ってみればわかるとおり、以下の4点が問題になります。
 

(1)ポイント還元は値下げではない
(2)ゆえに見た目より還元されていない
(3)原則的に同じ店を使うかポイントを諦めるかしないといけない

(4)お店に値上げをされても文句を言えない

 

メリットは言わずもがな、「次に買うときに安くなる」ことでしょう。
それ以外にメリットは有りません。

 

(1)ポイント還元は値下げではない
10%値下げのお店と、10%ポイント還元のお店、後者はメリットが若干目減りします。

それは、なぜか。

「10%ポイント還元のお店は、そのポイントを(次回以降に)使わないとメリットを得られないため」です。

100円で10円分のポイントがもらえた場合、110円使わないとポイント分のメリットを享受できない仕様になっています。(一部、手数料付きで現金還元するものも有りますが、手数料ゆえに還元率は結局低下します。)

(2)ゆえに見た目より還元されていない

①値引きの場合
値引きの場合、100円のものが、

 ・10円引きなら、90円で買えるので10%引き(1 - 100-10/100 = 0.1)
・20円引きなら、80円で買えるので20%引き(1 - 100-20/100 = 0.2)

と、支出を減らすことができるので、素直にメリットを享受できます。

②ポイント還元の場合
これがポイント還元になると、間接的なメリットになり、「次の支出をする必要」が生じます。

したがって、100円のものに、
 ・10%のポイント還元なら、次の10円が安くなる、結果9.1%引き
(1 - 100/(100+10) = 0.0909・・・ ≒ 9.1%)

 ・20%のポイント還元なら、次の20円が安くなる、結果16.7%引き
(1 - 100/(100+20) = 0.1666・・・ ≒ 16.7%)

このように20%のポイント還元にいたっては、
次の支出をしなければならないので3.3%くらい目減りしてしまいます。

 

(3)原則的に同じ店を使うかポイントを諦めるかしないといけない

でも、ポイントのメリットを受けるためには同じ(又は対象の)店舗を使わなければなりません。
使わなければ、ポイントのメリットなし=値引き効果なしとなってしまうわけです。

そう、「次に同じ(又は対象の)店舗を使ってもらう」ことこそが、お店がポイント還元を入れる目的だからです。
「そんなの当然」と思った方も少なくないでしょうが、意外と使ってるときは「○%還元」にしか目が行かず、抜け落ちてる方が多いんです。

(4)お店に値上げをされても文句を言えない
さらに、うまくないことは続きます。
高いポイントをエサに若干値上げするお店が有ります。

(3)でわかるとおり、高いポイント(例えば、家電量販店などの10%還元で100円で10円分のポイント)がつくのは、
次にその家電量販店を使うことを条件に値引きしてくれる仕組みであるわけです。

10%還元(9.1%トク)されても、10%分値上げされれば、ポイントなしと同じだけの支出をしなければなりません。

ネットショッピングで100円のものがポイントをつけてくれるお店の店頭で110円で売られているとします。

同様に10%の還元を110円に対し使うとどうなるか。
(100円(×1.1) × 90.909%・・・ = 100%(±0))

 

実際は、上記は110円部分の話しか出来ていないため、

11円のポイントを121円で使う必要があり、さらに不利になっています。

こうなると還元率は同率なうえに、次に同じ店で買わないといけないというデメリットが強調されることになります。

流石に10%値上げで10%のポイントでは他の店に逃げそうなものですが、
実態として、高いポイント還元率でもそこまで魅力が無いものになっています。(買うために交通費や時間もかかりますしね。)

このように、「次回の買い物(消費)をするときの値下げは、見た目ほど美味しくない」ことがわかります。
また転じて、「次回のポイントのために、今回たくさん買い物(消費)をすることも無駄」とも言えます。

3.まとめ
必要なことは3つです。

 ・ポイント還元は、一見利回りの良い支出のように思われるが見た目より利回りは少ない
・ポイント還元は、支出先を制限されてしまうため不便
・ポイント還元は必要なお金に使うべき、不必要な支出はキャッシュフローを悪化させる

このあたりは、税金と経費(必要経費・損金)の関係に似ると思います。

この記事に合う、ウォーレン・バフェット氏の名言があります。

「朝起きて息を吸う練習をする人がいないのと同じで、本当に優れた経営者は、朝起きて『今日こそコストを削減しよう』なんて言わないものだ。」

無駄なコストを削減するのは当たり前。

不要なものは使わない。
必要なものは「必要」経費なので使う。
あと、確定申告のためにレシート・領収書はしっかり管理すること。
この3つをイメージして事業を行いましょう。

と、いうことで、
ここを心して、今年の会議室事業はがんばろうと思います。

さて、「今日こそコストを削減しよう」(笑)

●今週の1日1新(7日7新)
3/3 娘と桃の節句のお祝い
3/4 e-TAX(WEB)導入
3/5 HARIO (ハリオ) V60でコーヒー
3/6 アーモンドクラッシュポッキー
3/7 特殊案件でクレーマーと対峙
3/8 TENZANチーズハンバーグ定食
3/9 俺流塩らーめん 渋谷総本店

 

●娘の成長日記
・ぞうさんを歌うようになりました。

 言語の成長が著しい時期なのでしょうか。

 

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