私の見つけたツーバガー(TCT)

外国株(ベトナム株・米国株)

前回紹介したツーバガー銘柄、ノジマ(7419)。
これが、自分が持った日本のエイトバガー。

今回はベトナム株のエイトバガーです。
既に売却済みのため、紹介してみることにしました。
この2つ紹介したらあとはおまけみたいなものだと思っています。

ともあれ、ベトナムのエイトバガー銘柄は、バーデン山・タイニンロープウェイ(ティッカー:TCT)です。

購入時と株価

  購入年月 2010.9
  2倍達成時 2013.1頃
  主な売却日 2013、2020.7(現時点でも一部保有)
  購入を決意した理由 高いROE、粗利益、時価総額の安さ
  最大上昇 約8.5倍

 ツーバガーは割とのんびり2年4か月。
 最終的に急加速して4年程度で8倍、そんな銘柄でした。

法人概要と財務諸表

 この銘柄との出会いは、日本で手に入った貴重な企業情報、「ベトナム株企業情報」という本(今は更新版は出版されていません。)でも掲載されていたこの銘柄。ロープウェイ事業を行っている会社です。

 「ロープウェイ事業で上場?」
 という見るからに異彩を放っていた業種。
 とはいえ、時価総額も事業規模も小さいですが、利益率が非常に高い。

 「何かあるだろう」と思って調べると、
 カオダイ教という宗教の総本山がありました。信者は300万人程度(当時の調査)
 1月に新年の参拝の影響で毎年1Qだけで年間の8割近い売り上げを上げています。
 
 もう一つ、利益とは関係ないものですが、ロープウェイの半券を渡すと山頂から、
 巨大な滑り台で降りることができます。

 そんなTCTの財務諸表。利益率も驚異的。
 損益計算書を読むだけですごさはわかるかと思います。

https://ryu-s.com/wp-content/uploads/2020/10/94942230b57d9cfcdb25fe2542bd285d.pdf


 (2007~2010の損益計算書)

 2010年(単位VND 当時1JPY=250VNDくらい)
 売上高  46,507,590,367
 営業利益※40,712,793,985 87.5%
 税引後利益30,603,260,737 65.8%

 当時、売上の66%が税引き後利益になる?
 計算間違いじゃないかと思いますが事実です。
※なお、ベトナムだと日本とは異なり、金融損益も営業利益に含まれます。
 
 売上高成長も3年で32,037,454,817→46,507,590,367
 45%増加しています。

 EPS(1株利益)9,572VND
(4分割しているので、現在なら2,393VND)
 株価は・・・48,800VND
 PER 5.09

 ・粗利が85%
 ・売り上げが年45%成長
 ・PERが5倍

 ベトナム株ではこんな企業があるのか!
 と思ったことを覚えています。

 手元にあった資産の4分の3をこの銘柄に投じた当時の自分の気持ちを理解してくれる人もいると思います。

投資スタイルと投資記録

2010年頃購入し、2014年頃に8倍になりました。
売却したのが2013年頃に3分の2、残りを2020年6月売却。

そして答え合わせとして、2010年以降の損益計算書は以下の通り。

https://ryu-s.com/wp-content/uploads/2020/10/94942230b57d9cfcdb25fe2542bd285d-1.pdf

2010年~2014年の損益計算書。

こんな最強銘柄でしたが、事業拡大をするたびに利益率が悪化し、完璧なビジネスモデルが緩やかに崩れてきました。

最初に売却したのは、別の用途でお金が必要になったため。
この頃はもう少し成長したんですけどね。

そして、残りを節税のため(子の保育料が無料になる3歳で売ろうと思っていた)保有し、今年の初めを乗り切ったら売ろうと思ったところ、コロナウィルスの影響で利益を減少させてしまいました。勿体無いところです。

自分の投資期間では、5倍くらいになった投資(為替は考慮せず)でした。
税金のことを気にして売り時を逃すと、かえって利益を減らすことを感じた銘柄でもあります。

まとめ

当時良い銘柄だったTCTは、コロナウイルスの影響で、一番の稼ぎ時の2020.1Qがボロボロだったもあり株価は急落。一時は半分以下になりました。

コロナウイルスが落ち着けば多少は回復すると思われますが、本業以外が大成するか不明なので再度入るかどうかは当面未定です。

当時を思い返すと、こういうワクワクする銘柄がたくさんある時代でした。

過去のツーバガー銘柄を紹介したか。ポジショントークなどではありません。
「どうしてこんなに成長した銘柄を見つけられたか」を整理したかったから。

当時の財務諸表を見れば、バリュー株とグロース株の良いところを持った銘柄だということは明確でした。米国株でもこういう手つかずの銘柄を探していきたいものです。

※画像、および財務諸表は「CAFEF」から引用しています。
 当時使った際とは違ったのですが日本語化できなかったのでこちらを使いました。

 https://s.cafef.vn/

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