バフェットの教訓 106~110

リュウです。
今日は第106回。「価格形成について」です。

No.106
株式市場の基本的な役割は、価格を形成することだ。
市場はあなたにサービスを提供するために存在しているのであり、
あなたを教育するために存在しているわけではない。

一般的に株式市場は株を過大評価する傾向がある(P186)。

そのため、優良な企業を割安な価格で手に入れて保持し続けた場合、
市場の金効力が株価を反転・上昇させ、
過大評価の局面が始まることを期待できる。

これは、一時的な業績悪化や企業の失敗について、
市場が敏感に反応するのと同時に、
長期的に良い業績を出せる企業ならば、
同企業に対して過大評価される可能性が高い。

基準を知って安く買い、高く売ることは、
長期的な保有において割りのいい勝負なのでしょう。

あとは、どの株式をいつ買うかを決める、
その判断をわたしたちが正確に行うことで成功することができます。

 

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リュウです。
今日は第107回。「ファンダメンタル投資と投機家」についてです。

No.107
最初のうち、株価を左右するのはファンダメンタルだが、
ある時点で、投機が株価を左右することになる。

古いことわざにもあるとおり、
「賢者が最初にやることを愚者は最後にやる」わけだ。

賢者はファンダメンタルの良さをもとに買う。

そのため、安全な株価で買うことができ、
大怪我をする可能性も低い。
時が経つと、あなたが買った企業は正当な評価を受けることになる。

その後、ふとしたタイミングで投機が入ってきて、
買いが買いを呼ぶ状況になる。
(場合によってはここが売り時となる。)

しかし、投機によって押し上げられた相場は永遠に続くわけではない。
ある時点を境に、上昇が止まり、
その後はファンダメンタルに影響された価格まで下がることになる。

何度も繰り返されているのだが、
今後も繰り返されると思われる。

あなたはそれに乗っていけばよい。
 

 

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リュウです。
今日は第108回。「企業は買うときが大事」についてです。

No.108
入札戦争が勃発したときは、
負けるが勝ちである。

バブル期などにいえることがですが、
株価が上昇することで、さらに株価の上昇を呼ぶ状態があります。
(この本だと「入札戦争」と呼んでいます)

こういうときは、企業に手を出さないほうが無難です。

価格が上がることで、投資に対する収益率が下がります。
上がりすぎると損失になります。

P190では、バフェットが買収した小売業、
ネブラスカ・ファニチャーマートを例に挙げて、
安い小売価格で入手できるからこそ、高い利益と独占力を身につけた例を挙げています。

バフェットは、どんなに優良な会社でも、
魅力的な価格で無ければ手を出すことはありません。

例えば、
ある会社のEPS(1株あたりの年間利益)が200の企業があります。
EPSは成長傾向にあり、経営陣も誠実です。

そこであなたは、
この企業を買おうかどうか悩みます。

もし、この企業の株価が1000円だった場合、
PERは5倍。

日本のPERは平均すると15倍程度に収まる傾向があるようです。
他の条件も加味しますが、
魅力的なほかの銘柄や、致命的な企業の弱点が無い限り買いと言えるケースです。

では、株価が3000円の場合
PERは15倍。

やや上昇は見込めませんが、EPSの成長度によって、
まだまだ収益を上げてくれる会社と予想できます。
バフェットがコカ・コーラを買ったときがこのようなケースです。

それでは、株価が5000円の場合。
PERは25倍。

ここで買うかどうか、
様々な条件があるのでなんともいえませんが、
わたしなら買いを控えることが多い株価になります。
(EPSが年で50%ずつコンスタントに成長しているようなものすごい企業ならば別ですが)

バフェットはこの教訓で、
優良企業を「安く」買うことで利益を出すことを主張しているようです。

優良企業を高く買ってしまうと、
利益が少なくなってしまいます。

そのため、売るとき以上に買うときに気を配る必要があります。

 

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リュウです。
今日は第109回「バブル崩壊」についてです。

No.109
消え行く泡(バブル)と、待ち構える針。

このふたつが出会ったとき、
投資界のニューウェーブたちは昔ながらの教訓を学ぶ。

一般大衆が株式にのめりこむと投機ブームが加速する(P192)。

大規模な投資ブームは30年ごとに1回くらい、
テクノロジーの到来と主に発生するとのこと。

1929年の大暴落は有名ですが、
当時、靴磨きの少年ですら株式の話をしていたのを見て、
賢明な投資家は、「ここが潮時」と判断したものです。

一方バフェットは、
そこまで投機で大きな被害にあったことは無い。

しいて言うならば、
投機的市場ですら無難な行動をとっていたため、
一時的にバークシャーの評価が相対的に下がったことくらいだろう。

彼は企業の能力と価格を重視した投資戦略をしていて、
例外はほとんどない。

そのため、企業が赤字を出すのはもちろん、
利益がほとんどでない企業も手を出す対象とはみなしていませんでした。

バブル崩壊の後、格安になった優良な企業を、
ごっそりと買い占めるのが彼の戦略です。

バブルに浮かれるのが一般大衆であり、
バフェットは「待ち構える針」なのでしょう。

 

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リュウです。
今日は第110回。「五年間市場が閉鎖されても大丈夫と思える企業を買うこと」についてです。


No.110

 わたしは株式市場で金を儲けようとしたことはない。

 株を買うときは翌日に市場が比さされて五年後まで再開されない、

 という事態も想定している。



「5年間市場が閉鎖されても安心して持ち続けられる企業を買う。」
バフェットの言葉で割と有名なものかと思います。


(P193)

正しい株を正しい価格で買っておけば、

時間の経過は企業価値を高める方向のみ作用する。


そして、ビジネスの根源的価値が株価に反映されるにつれて、

あなたは、どんどんと金持ちになっていくことができる。

これがバフェット流の真髄ともいえるでしょう。

バフェットは、本当に初期の初期は生活を考えていたのかもしれませんが、
30歳を過ぎ、資産の運用団体がうまくいきだしたころには、
既にミリオネアになっていました。

そのため、お金を儲けようとして取引を行っているわけではないようです。

やはり、このあたりにバフェットの大物度合いがわかります。

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