リュウです。
2019年6月22日、2018年度中の税理士試験免除者(いわゆる認定合格)の官報がでました。
「おぉ、載っている!」
私の名前も、東亜時代の友人の名前も載っています。
やっぱり名前を見ると試験が終わった実感がありますね。
官報に名前が載るなんて、恐らくこれと、今後は税理士バッジを無くしたときくらいでしょう(無くしちゃダメですが)
東亜の友達もそうでしたが、税理士試験免除対象者の官報を知らない方が多いのは、
「官報合格者は官報を見るのが税理士になる前であり、試験免除者の多くは、官報を見るのが税理士になったあと」だからかと思います。原則的には(とはいえ、私が例外側ですね。)有資格者なのだから結果的に見る必要がないのでしょう。
明日官報を買ってくるので、後日画像だけ追加したいと思います。
大学院の記事も、認定合格もきたのでそろそろ整理する時期かもしれません。(特に過不足ある指摘がなければ。)
そこで、今日は「税理士試験の認定合格までたどり着いて思ったこと」を書きます。
●まとめ
1 熱意が結果を生み出す
2 ときには見切り発車も必要
3 その結果は「目的」か、「手段」か
1 熱意が結果を生み出す
昨年も書いたとおり、オンラインで30日間見ることが可能なので、仕事中にこっそり(と言っても稀に仕事で使うこともありますが。)ネット官報で自分の名前を確認しました。
初めて受験を決意したのは30歳の終わり頃、そこから色々悩み、時にはやめようと思ったこともあります。
(特に結婚直前の頃)
今思うと、合格できた年は大体「やりきった」と思えた年でした。 難関試験なので、スキルや才能も必要なんだろうけど、5年以上かかる方が大半のこの試験、「クリアしようと思う熱意」が重要に思います。
1年目の財務諸表論は、試験3日前に予備校の自習室から帰るときに、
「これだけがんばったのに、不合格だったら何をしろというんだ。すべてが徒労になるかもしれない。」と思った瞬間に、不意に涙が出た覚えがあります。
(この手の「泣いた」話は、話を盛るための作り話と思う方もいるでしょうが、実話です。)
6年目の国税徴収法も、子育てと論文と掛け持ちしながら残り時間を全て勉強してたので、
「これだけ全ての時間を使い切っても不合格になるなら、今年は縁がなかった。来年やるしかないな。」
と思った覚えがあります。
大学院も同様。
自分は論文のプロではないので、指導教授の先生にとにかく批判される。
「それじゃダメです。このままだと間に合わないですよ。」と何度言われたことか・・・。
自分が担当していただいた指導教授は、とても面倒見の良い方で「アカハラ」ではないということは補足しておきます。
「2年で絶対出てやる(+試験3科目合格)」、また「来年は娘と遊ぶから、もう二度と試験は受けないようにやる。」と思っていたので、上述の子育てと国税徴収法以外のプライベートの時間を全部使いました。
39℃の熱がでている時も指導を受けました(修了後、教授につたえたら「それなら、別の日にすればよかったのでは」と言われたですが。)
振り返ると、負けたり、失敗した時に泣くことができるほど本気でやっていれば、結果はついてくるものなのかもしれません。
(38歳からプロスポーツ選手を目指すようなことを除けば)
2 ときには見切り発車も必要
私の場合、税理士試験は、直感で適性を感じ、始めました。
会計も税法も未経験(簿記は受講2ヶ月前の職場の簿記3級研修のみ、法律自体は若干関連した業務を扱っています。)だったので、今思うと無謀な旅路でした。
リスクを計算した見切り発車は必要。
ですが、リスクゼロまで待っていたら時代に取り残されます。
ソフトバンクの孫会長も、「7割の勝算があれば動け」と言っています。(引用元は忘れました。「7割の勝算 孫正義」で検索すれば出てきます。)
当時の自分に7割の勝算があったかは不明ですが、こうして有資格者(になれる条件)への道が開けたわけです。
最近記事にしていますが、貸会議室事業も7割の勝算で見切り発車で始めた感が強いですが、そこそこうまくいきだしています。
「迷うくらいならば動いて、リスクと合わせた引き際を計算したほうが後悔は少なく、早く成功できる」と思います。これは、税理士になったあとも重要そうですね。
3 その結果は「目的」か、「手段」か
大学院ルートは、1科目めである財務諸表論と簿記論を合格した時点ですでに検討していました。
(過去に友人に送ったメールに「あと1科目で大学院に行けば取れそうです。」と自慢げに書いてあったので恥ずかしいところ。)
今となっては、閲覧しなくなってしまいましたが、インターネットの某掲示板には、「大学院ルートは邪道」というような書き方をする方もいました。(恐らく今もそうだとおもう。)
試験終了して思いますが、「税理士試験(免除・合格)」は、あくまで「手段」でしかないんです。
自分の場合は、現時点で他の職に就いているからなおのこと感じますが、「有資格はスタートに過ぎない」のです。(きっと反論がある方もいると思いますが、コメントではなく、個別に意見をいただければと思います。)
独立開業するならば、自分のお客さんを集め、自分のスキルを高め(試験に合格すれば、税理士に必要な全ての技術が身についたとは思えません。)、そして経営者として頑張っていくしかないのです。
記帳代行などを専業とするなら別として、独立し、経営したければ、早く資格を取って独立するほうが良いわけです。(独立も含め、自分への戒めでもあります。)
繰り返します。
試験合格(各々の方法による試験免除を含む。)は、税理士になるための「手段」です。
手段がないと税理士になれません。合格方法は問わなくて良いと思います。
●まとめ
今日の結論は単純。
大学院関連の記事のまとめにしては物足りない気もしますが・・・。
・負けて泣けるくらい本気でやり続ければ大成する
・勝算を感じたら見切り発車し、走りながら考え方を補正する
・手段と目的を間違えない、目的のために手段を見つけ出す
独立後も、同じように考えていかないといけませんね。
この仕事をやめたら恐らく経営者にならないといけないので、もっと道は険しいです。
自分も、頑張っていこうと思います。
最後に、
もし、ここを読んでいる人で、大学院による税理士試験の免除を受けることに引け目を感じている人がいるならば伝えたい。
「税理士になるまでに苦労するより、まず税理士になってから苦労したほうが良い。
大学院(博士、税理士OB、会計士試験)ルートは、『手段』であり、『目的』ではありません。」
本ブログは、大学院ルートで悩む方の味方です。
東亜大学大学院関連を中心にご質問等ある方は、随時ご連絡ください。
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