リュウです。
ソロモン問題の続きです。
この章で学んだことは「誠実な経営者」に投資をするべきであるということです。
前回に続き、法廷での詰問、
何十億円ものボーナスを貰って逃げる社員。
当初は知らなかった親友の裏切り。
特にグッドフレンドが隠していた、
「モウザーの不正を知ってて見過ごしていたこと」が、
アメリカ合衆国のみならず、
全世界の金融市場から村八分にされる原因となります。
株主にとって悪いことを正直に言ことは、経営者の義務です。
バフェットは、これらの問題を誠実に受け止め、
どうにかこうにか乗り切っていきます。
バフェットは、経営者に必要な能力に、
「知力」、「行動力」、「誠実さ」
の3つをあげています。
特に「誠実さ」がないと、全てが裏目に出るというように言っています。
この事件を教訓に言った言葉なのかもしれません。
それにしても、ソロモンの株式をバークシャーで多く購入していたとはいえ、
バフェットはここまで苦難を背負って戦う必要があったのでしょうか。
こうなった原因の人はだんまり、
また、職員の中でも犯人の行動に気づいていた人はいたでしょう。
告訴されて有罪判決が出たら、
外部から来たはずの経営者バフェットもまた犯罪者となります。
私も、チャーリー・マンガーと同じ立場なら、
バフェットを止めていたはずです。
当初は、グッドフレンド氏を信じて、
友人を助けるため立ち上がったのかもしれませんが、
調べていけばいくほど彼の不誠実さが見えてきます。
最初から彼の不実な状況を知っていたら、
バフェットは受けなかったのかもしれません。
誠実さが、経営者にもっとも必要な能力であることを再度認識させられた
今回のソロモン事件でした。
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