リュウです。
第27章、「バフェット、大暴走する」についてです。
この章では、バークシャー・ハサウェイがついに出てきます。
ご存知のとおり、元々は繊維会社(衣服)で歴史が長く、
バフェットは成長性というよりは簿価と株価の比較で購入を始めました。
雰囲気的には投機のようなものに思えます。(ややグレアム流?)
ある程度バフェットが買ったところで、
企業の公開買い付けの値段で売る。
そんな予定でした。
しかし、価格の折り合いの関係で交渉が決裂。
49%の所有を得て、バフェットはバークシャー・ハサウェイを買収します。
それにしても、
バフェットは自分がオファーした額を撤回して、値切っているのを棚上げして、
相手にそれをされたら報復措置をするというのは、
少々考えさせられますね。
しかも、相場を吊り上げて、
「売るために購入していた」というのだから、
バフェット流というものをある程度理解している方にとっては、
やや「投機」の香りがするこの行動については賛否あるかと思います。
とはいえ、当人は冷静な状態ではなかったのかもしれません。
それがアメックスでの闘争であったり、
父親の死であったりしたのかもしれません。
とにかく、この章のバフェットは異様な雰囲気を感じます。
なぜ、ここまでバークシャー・ハサウェイに、
そこまで命を賭けたのかは、当人すらわからないように思えます。
後年、バフェットは、
「バークシャー・ハサウェイ」への投資は、
自分の失敗の中でもかなり大きかったものとしています。
「バークシャー・ハザウェイの名前を耳にしなかったら、
私はもっと裕福だったろうね。」(P452)
と。
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