おはようございます。
リュウです。
今日は第14章、マイケル・スタインハート氏です。
トレーダーの方なので、
長期投資と比較すると、やはり戦略が大幅に異なるようで、
参考にする部分としない部分を分けていく必要があるようです。
「1億ドル借入金でIBM株を買った。」
「危険を冒さずして、相場での大儲けは絶対できない。」
このあたりは、長期投資家に向かない部分だと思います。
バフェット氏は、
長期的に失敗しづらい、
「誰でも飛び越えられる30センチのバー」を探します。
また、借金で投資をすることも、
借金が大きい企業にも投資をしないキャッシュがメインの投資家です。
長期的に借金をすると、
金利の返済で利益を大きく減らすからかと思います。
「株の選択は長期ベースでやれ。
長期見通しに対して市場が短期的にどう反応するかを見抜く必要がある」(P352)
「自社株買戻し計画のある株を買う」(P352)
長期投資にも通じるところがあるのですが、
計画が発表された時、短期的な値上がりも起こるものです。
それを利用して投資をするのだと思うのですが、
例えば、自社株買戻し計画発表後、実際に行われなかった場合、
発表直後に値あがった後に買っってしまう危険性があります。
発表前だと危険率が高く、
発表後だと利益率が低くなってしまうのが難しいところです。
銘柄の選び方について、スタインハート氏の考えは以下のとおりです。
「買い建ての候補銘柄は、
PERが低い不人気株、
回復の可能性がある出遅れ株」
「逆に空売り銘柄は、
アメリカで最も著名な企業、買い人気のつきやすい銘柄。
PERが高く、機関投資家の会が株価をかなり押し上げているもの。」
バブルはやがてはじけるものなのですが、
どのタイミングではじけるか、適正なバブル崩壊前の価格は誰も読めません。
そうすると市場全体で読むしかないのですが、
バブル期は、買う側の志向も悪い意味でポジティブなので読みにくい。
ここが空売りがうまい人は才能があると思える点です。
参考にはなるのですが、実践するには相当の嗅覚が要りそうです。
「手数料目当てが主目的のものに株選びの達人はまずいない。」(P356)
何事もそうですが、
「お金儲けの方法」を教えてくれるという人の多くは、
自分がその手数料でお金儲けをするために、
「お金儲けになるかすらわからない方法」を教えてくれます。
インサイダー情報を流す人、
投資家セミナーを開く人、
証券会社でオススメの株式情報を出す人、
彼らが大金持ちかどうか、
手数料で食べているかどうかで、なんとなく見えてくると思います。
あの投資手法を全公開しているバフェット氏ですら、
発見して仕込み終えるまでは、銘柄情報は絶対に流しません。
株選びがヘタな人が、手数料を稼ぐために、
アイデアを売って儲けるというのは理にかなっています。
短期投資と、長期投資だと大分企業対する見方が変わると思うのですが、
2つのうち、どちらの手法に傾倒するのも、一種の哲学だと思います。
個人的には、この章を読んで、
自分には長期投資が向いており、
短期投資は、鋭いセンスがいると思いました。
スタインハート氏が長期投資家をうらやましがるのと同様、
私は、スタインハート氏のような、短期投資家のセンスに脱帽しました。
短期投資も学んでみたい分野ですが、
現時点ではハードルが高そうです。
仮想株取引で、とりあえず彼の手法を試してみようと思います。
—–
コメント