おはようございます。
リュウです。
あなたは、宗教に入ったことはありますか?
もしくは、今宗教に入っているでしょうか。
今回紹介する本は、
「宗教のつくり方」・「教祖になる方法」について書かれた本です。
感想を具体的に表現しにくいんですが、
胸のつっかえが取れた本です。
この本では、
「教祖」になることを目的として、
どのような行動をとるべきか。
そして、その根拠や理由についてかかれた本です。
手に取ったときは、
かなりブラックジョークな本かと思っていたのですが、
ブラックジョークのさらに上を行く本でした。
こんな本が1000円未満で買えるとは、
日本もまだ捨てたものではないと思います。
さて、本の内容について。
全体的には教祖になるための流れが書かれています。
もっと言うと、
教祖になり、「甘い汁を吸う」流れが書かれています。
大まかな流れは以下のとおり。
・教義を作る
・大衆に迎合する
・信者を保持する
・信者を増やす
・困難に打ち勝つ
・甘い汁を吸う
・後世に名を残す
●教祖と信者の関係
「何かを言う人」と「それを信じる人」。
この2つが成立条件です。
「何かを言う人」が教祖であり、
「それを信じる人」が信者であります。
●教祖は何をする役目を持つのか
教祖は、「信者をハッピーにすること」が役目です。
つまり、
教祖が入ったお風呂の水を買ったり、信者が鞭で叩かれたりしても、
信者がそれでハッピーだと思えれば、
それは教祖として正しいことをしているわけです。
●宗教的価値があることは社会性が無いこと?
反社会的な行為をすることで、
宗教的な価値がある。
ユダヤ教では安息日を週1回設けるのにもかかわらず、
派生のキリスト教では、その日にも病人の治療をした。
ある社会的な世の中では、
ある人は勝ち組で、ある人は負け組になります。
負け組を救うために、新しい宗教が生まれては消えていくのです。
●教祖は肉を食べたりセックスをしてはいけないか?(P113)
答えは必ずしもそうとは限らない。
なぜならば、あなたがセックスをしないことと、
信者がハッピーになるかどうかは無関係だから。
禁欲なイメージを持つことは大切ですが、
セックスに対する善いイメージを教義に入れておく必要があります。
セックスをする教祖が穢れているイメージが強いのは、
出家などを重んじてセックスから遠ざける、
仏教の影響が強いと著者は推測しています。
●禁止事項(断食・食料制限や日に何度か祈りを捧げる)について
これをすることで、
あなたの宗教に入ってると実感させられるわけです。
●寄付を取る宗教は悪い宗教か?
本来、寄付は、
「信者が自分自身のために行うこと」です。
奉仕のためにお金を受け取るべきです。
お金はうんこ、教祖は便器のようなものと考えてみてください。
等々、非常に勉強になりました。
特に、ビジネスに通じるものがあると思います。
リピーターは信者、販売者は教祖と置き換えてみると、
何でこんな高いガラクタをついつい買ってしまうんだろうか。
と思っていた原因がつかめてきます。
これは、単純に宗教に限ったことではなく、
商売や、人間関係などに役立つ本だと思います。
行動すべきこと。
その行動は何なのか、そしてその裏づけ。
この著者は、いい加減な書き口のようで、
相当切れる人だと思います。
個人的に、今年200冊近い本を読んだ中で、
現時点で2010年に読んだ本ベスト3にはいる本です。
【教祖になりたい人(笑)】は、ぜひどうぞ。
人を選びますがオススメします。
この著者の他の書籍も読んでみたいと思います。
リュウ
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(平成22年7月4日現在 317冊)
あなたの読書の役に立てるとうれしいです。
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