横浜の税理士モロトメジョーさんに会いに行ってきました

リュウです。

どうやら喉に来る風邪をひいてしまったようで、昨日から声がほとんど出ません(昨日の食育フェスタでもかなり苦労しました)。

風邪ごときで(と甘く見ていましたが)声が出なくなることなんて無いかと思っていました。

咳のですぎで喉が腫れて、痰の影響もあるのかと思います。
 

今回、声が出ないことで、身近なコミュニケーションが取りづらくなるので、生活しづらいこともわかりました。
声が出づらいときの生活方法と苦労されている人の気持ちを学ぶ貴重な機会ですね。
 

加えて、いつも以上に健康の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。


※豆腐作りイベントで鍋を見つめる我が子(2018.11)

 

さて、本題。

先日、横浜のひとり税理士として成功されている、モロトメジョーさんに会ってきました。
モロトメさんは、ブログを見てもらえるとわかるとおり、資金調達面で強さを発揮しております。

銀行への資金調達の依頼や一緒に立ち会ってくれる税理士さんは、社長さん(おそらく独立するひとり税理士さん自身も含む)も必要とするところで、とても人気がある方です。

今回は資金調達の話ではなく(銀行融資に関する内容はセミナーでもやっているので、本当に必要なときに参加して聞くこともできますし・・・)聞くことは一つ。
「無経験の自分が独立するためにどうすれば良いのか」についてです。

神奈川は人口が多く、事業も多少はあるので税理士の需要はあるものの、ライバルの育成(べジータ戦のヤムチャ程度くらいにしか見られて無いと思いますが)にもかかわらず、快く質問に答えてくださいました。

今回も板倉さんのときのように要点をまとめました。

書くことで自分にも残りますし、ほかの方がここを見たときに役立てばと思いました。

大きく三点、独立前、独立後、今後の方向性についてです。

●もくじ
1.独立前(にすべきこと等)
2.独立後(にすべきこと等)
3.今後の方向性

1.独立前(にすべきこと等)
私が、実務無経験(関連業務は含まず。)というのもあるので、どうしても偏った質問になってしまいますが、経験や独立したきっかけなどを中心に話を聞いてみました。

(1)税理士事務所の経験は必要なのか
 

自分の環境だと他者との違いとして、会計事務所に(どう)勤めるかどうかが重要な論点になります。

ポイントは6点。

 ①短期間で独立を目指すために勤めるならば、「具体的に何を学ぶか」というスタンスを持っていることが必須
②現在の業界は人手不足のため、独立を予定していても雇われるかもしれない。給与や待遇は下がるかもしれませんが・・・。
③勤めないという選択もある
④税理士から経験をコンサルされる手段はある
⑤投資家を前に出す税理士も居る
⑥年数があれば経験も売りにすることは可能だけど、2年の経験でクライアントが安心するのかは疑問

まず、自分の場合は、生活費の確保というよりは独立に向けての技術習得が目的です。(正職員で12年以上働いているので概ね給与は下がると思っています)就職というより下積み期間という視点で捉えるべきなので、転職先を探す上では、何を学べる環境かを整理してからでないといけません。

次に、業界の雇用事情までは不明ですが、幾人かの情報を合わせて、高齢化等の影響か、比較的30代後半でも可能性ゼロではないようです(恐らくですが。)年収はともかく、比較的就職しやすい今のうちに目指すべきといえるのかもしれません。

今回想定していなかったのが、「敢えて勤めずに独立するという手もある」と言われたことです。
(もちろんメリットもデメリットも有ります。)
「2年間という時間をどう捉えるか」が重要になります。
2年かけて実地で学んで身につけるのと、そのまま始めるのとメリットがあるかは判断を要する次第です。

税理士という資格を税理士として活躍するスタンダードな方法もありますし、投資家として、そちらを軸足に税理士としてセミナーをするなどもありますから、技術面(特に記帳、申告書作成)伸ばすのが絶対的正解ではないわけですね。
 

また、幸か不幸か、ほとんどの税理士さんは基礎知識を当たり前に持っているため、有料でコンサルなどを受け、これらの経験を「聞く(学ぶ)」方法もあるわけです。とはいえ、あくまで正解というより選択肢が一つ増えることに留意する必要が有ります。

(2)会計事務所で得られる経験を考察
(1)でも書いたとおり、大きく3つの知識を得るために会計事務所の経験が必要といえます。

 ①机上の技術(記帳、申告書作成等)
②社長(クライアント)との対応
③税務調査の対応(所長が対応するような場所だと経験できずに終わるかもしれない)

もし会計事務所に就職をするならば、単純に記帳しか経験できないような場所を選んでしまうと、無駄にとは言わないまでも、2年を効率良く生かせない可能性が高いため慎重に選ぶ必要があります。

(3)独立のメリット
メリットで聞いた言葉は、「自由と解放」というキーワード。

自分も、まさにこれを目指し頑張っている感がありますのでしっくりきますね。

デメリットは、「収入(の不安定さ)及び健康面のリスク」です。
自分が不健康になると、組織と違って守ってもらう後ろ盾がないためつらい。
今回の自分の風邪もそうです。長引くとそれだけ収入に影響してきます。

(4)家族への説得
これも独立前も独立後も、かなり重要な論点です。

家族への説得は、相手の理解を得ること。
特に会社員時代と比べて収入が一時的に下がることが予想されるため、特に金銭面において具体的な計画を立てて、説明する必要があります。

 ①事業計画を作る
事業計画を作る意味が有ります。

これには3つの理由が有ります。

  イ.銀行に提出するため
これは言わずもがなかとおもいます。
まだこれから学ぶものの、銀行融資を受けるため、創業計画をしっかり立てて銀行さんと話をする必要があります。

 ロ.家族のために
  妻や子に、今後どのようにして収入を増やしていくか等を伝えるため、具体的な方向性を示す必要があります。

 ハ.自分のために
  事業の成功のために具体的な計画を立てる必要があります。

 ②ブログを見てもらう
 モロトメさんは、ほかにも奥さんに自分のブログを見てもらっているそうです。

自分のブログの質を上げる効果も有りそうですが、自分の活動を知ってもらうこと、事業がうまく行っている(もしくはうまく行っていない)ことを知ってもらう意味では重要かもしれません。
うまく行っていなくても、その状況を把握していることがパートナーの信頼を得ることにつながるようです。

2.独立後(にすべきこと等)
主にコスト面について聞きました。
コストをギリギリまで減らすことで、生活費+αで済むため、事業の失敗の確率を減らすことが可能です。

(1)コスト面での工夫
①自宅兼事務所にする

事務所をもつか否か、地域により考え方は異なると思いますが特に初期は持たないほうが有利なのかもしれません。
同じ100万円を工面するにも、100万円稼ぎを増やすより、100万円コストを減らすことが特に当初は重要になりそうです。
最強の投資家であるバフェット先生も同様のことを言っています。

 ②固定電話を置かない
仕事と家庭の分離を目指しているようです。
井ノ上さんも電話を置かないという話をしていました。

ひとり税理士さんは、Chatwork等のツールを使ってクライアントの方と連絡を取る方が多いようです。
面と向って話す機会も必要ですが常に面と向かって会うのは互いにコストをかける(移動コスト、時間)ことになります。

③開業資金 50万円程度
モロトメさんは、開業にかかったコストを参考に公開していました。
50万円程度発生していたようです。
もちろん50万円ギリギリで始めたわけではなく、余剰資金がある状態でスタートしています。
 

とはいえ、食堂や小売業等を始めるよりははるかに少ない資金で始められそうです。

(2)やっておくと便利なこと
 ①複数PC体制
勧められたものとして「PC2台体制」。片方が調子が悪くなったときに、同様のことができる環境がないと、「買い替えに無駄な(高いものを買わざるを得ない)コスト」「仕事が停滞するコスト」が発生するためです。

なお、データはクラウドで管理することになります。ここが紙媒体と大きく違うところでしょうね。

 ②使うと便利なツール
evernote、chatwork等を使っているようでした。
私も導入していますが、それに会う形で対応してくれるクライアントならば、互いに効率よく仕事をできます。

 ③スキャナも不要かもしれない
ペーパーレスの時代ですね。ひとり税理士さんの本を読んでいても多くの方はもともとのクライアントの資料はともかく、徐々にペーパーレスにしている方が多いです。

 ④キャッシュレスサービスを経験しておくこと
わたしもSuica、nanacoをメインに電子決済をしていますが、これらに慣れているかどうかで、特になれていないクライアントなどに説明する説得力になると思います。
クラウド会計や家計簿も同様ですね。

(3)独立の際にやる必要なかったこと
① Wordpressのメンテナンス関連

結局自力でやる部分があると知ったため、ここにコストをかけなくて良かったようです。

 ②異業種交流会
同業が多いので同業との話になったり、目的が同じなので営業会になってしまうだけに・・・

モロトメさんは、セミナーを絡めて主催でもやってたようですが、セミナーとは関係なく営業活動をする場にしてしまう人もいたのでやめたようです。

(4)収入を増やすための工夫
①顧問先

顧問先を増やすことは安定と負荷を増やすことになる。良し悪しあることに留意すべきです。
・当初、MFクラウド シルバー・ゴールド会員などを利用したそうですが、効果的かというとそこそこの効果にとどまった
・紹介会社はえげつない(手数料が高いこと、自分の方向性とマッチングしづらいこと)
・ブログ+メルマガで発信することで見てくれる方から依頼をもらうことがある
・セミナーから個別コンサルという流れを作った

  ②ブログからセミナーへ
自分の得意分野に合わせてブログで発信、セミナーをやってみると効果がありそうです。

自己を発信することがお客様に知ってもらう上でも、必要だと思っていますが、自分にできることで相手に需要があることを見つけ出すためにもブログを書き続けることは重要ですね。

③報酬の決めかた
高い報酬で受けてもらえるよう、価値のあるサービスを提供する必要があります。

・クライアントが少ない頃でも安くしないこと

(一定額未満は受けないようにしたそうです。これは自分への負荷が大きくなってしまうからのようです。)
・報酬に納得してもらうために必要なこととして、「税務だけでは他の違いをアピールできず」値段につながらない。

3.今後の方向性

最後に、将来について聞いてみました。
前にも別の方に相談した際に、「AIが会計事務所を駆逐する」という話も有りますが、どう生きていくかです。

(1)AIに取って代わられる時代は来るのか
そういう時期は来ると思う。・・・・がすぐではない。

AIに取って代わられる仕事を極力選ばないことです。
(これについては井ノ上さんもブログで若干触れていたような覚えが有ります)

モロトメさんのスキル(いわゆる「違い」)の一つである、銀行融資に関することです。
人と関わる業務(例えば中小企業の融資など)は、信金がAI設備を整える大変さ、人となりを判断するのはAIだと当面は困難ではないかと思われるわけです。
自分が売りにするものについてはも、将来性に着目しながら自分の独自業務を組上げていく必要があります。

●まとめ
 ・今から無経験で会計事務所に入るなら、「学ぶ目的」をしっかり立ててそれに合う環境を探すこと
・家族の理解は、独立後の自分の活動と方向性をしっかり提示し、日々理解を得ること
・独立直後にコストをかけすぎないこと(コストをかけなくてもできる部分も多い)
・電子化、キャッシュレス決済、Chatworkなどの活用した時代の流れに逆らわない技術の導入

・AIに取って代わられることの無いようなものを見出す

学びが多かった回でした。

何人かのひとり税理士さんと話してきましたが、それぞれの方が、なんらかの「カッコイイ」特技を持っていて、かつ、心身豊かな生活をしている気がします。ひとりゆえの大変なことも多いのでしょうが、充実した日々を過ごしていて、自分も改めてこの地点を目指したいと思えました。

後は、実践です。

まずは、いわれた通りでも良いので実践してしまうところからスタートだと思っています。
早く結果を出したいものですね。

 

 

追伸っぽいもの:

昨日の記事で書いた、「宇宙兄弟」の名言総選挙というものがやっていたそうです。

私が勧めた新田の名言は載ってませんでしたね。残念だ。

 

自分も、ブログやセミナーなどで「言葉」を発信し続けて、勇気付けられる言葉を伝えられる日が来るのでしょうか。

がんばりたいものです。

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