おはようございます。
リュウです。
今日は第11章、
冒険家としても有名なジム・ロジャース氏です。
彼は、車やバイクで世界中を廻り、
今後成長するだろう、海外の様々な市場を、
じかにリアルタイムで見て投資を行っています。
私の友人で、彼の生き方に感化され、
今後、彼のような冒険家になりたいという人がいます。
それくらい魅力的な人です。
彼は、外国に投資する上で、4つの基準を設けています。
1 政治・経済状態が改善に向かっている
2 一般的に認識されているよりも実際の経済水準が高い
3 通貨の交換性がある(1ヶ月かかっても交換できればOK)
4 売りたいときには売れるという流動性がある
4つの条件を満たした国にジム・ロジャーズ氏は、
投資を行っているようです。
また、彼が外国の市場を知るためにしていることは、
・まず旅に出ること、
・次に歴史や哲学を勉強すること
のようです。
これは、国内でも同様で、
実際にその商品が売られている現場や、
企業のIRの分析を行うことが大切です。
長期投資を行う方ならいうまでも無いことなのかもしれませんが、
企業価値が株価より上回っているならば、
その価値にしたがって企業を購入する価値があるわけです。
ロジャーズ氏の投資原則に関して、
どんな悪材料が出てきたとしても、
株価はもうこれ以上下がらないはずと確信が持てる場合のみ株を買うこと、
というものがあります。
バフェット流でいうところの
「損をしないこと」の原則に似ていますね。
さて、成長する新興国で、
成長産業を購入しているイメージの強いロジャーズですが、
この本を読んで思ったこととして、
彼は、「空売りを得意としている」のかもしれません。
天井圏、空売りという言葉がたくさん出てきます。
ロジャーズ氏の着目している財務諸表は、以下のとおり
1 設備投資について
a 絶対額
b 減価償却費に対する割合
c 償却前有形固定資産に対する割合
d 償却後有形固定資産に対する割合
2 売上高対売掛金比率
長期負債対自己資本比率
これらの数値に気づきを見つけたとき、
「売る」ようです。
彼は、新興国の投資に加えて、
後から来た投資家が株を吊り上げてしまったあとの、
「売りの局面」も見ながら投資を行っているように見えます。
そういった意味で、
ロジャーズについて新たな側面を見つけ出せた気がします。
今後、売りについても学ぶ必要があるようです。
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