法人を設立してみました。
どの程度の金額か、日数はどの程度かなどを残してみます。
freeeの法人設立を利用して設立可能な時代になったので、最安となるコストはもっと減らすことができたと思いますが、今回は安価に設立することが目的ではなかったため司法書士さんに相談しつつ作成。
法人設立について
法人設立について。
事業目的のメインは「不動産の管理」。
多くの場合、法人設立と個人事業の損得で法人設立を悩まれている方もいると思いますが、
今回は「法人税の経理・申告実務」も兼ねています。
会計事務所や法人経理の担当ではないため、少しでも自前でできるように環境お整えました。
損得麺だけでいうと、「個人事業主のほうが税額は安い」ことは間違いありません。
通常だと法人からスタートする必要はない案件だと思います。
とはいえ、経理実務をする絶好のチャンスなので、併せて法人設立を目指してみました。
税理士資格に無縁の方や法人経理に慣れている方だったら古人からスタートの方が良いレベルです。
司法書士さんに依頼
最初に述べた通り、司法書士さんに相談しながら作成。
最近はfreeeの法人設立サービスを使う人も多いかと思います。
自分の場合は、今後独立するときに相談するきっかけになるかもしれないので、司法書士さんに頼ったというのもあります。
司法書士さんは、法人設立に詳しい方の方がより良いかと思います。(独占業務の範囲から、法廷に立ち、訴訟などを得意とする司法書士さんもいます。)
どの業界にもいますが、士業の方は人によりちょっと怖い先生や偉い先生もいます。
法人設立に詳しいかどうかは、ホームページなどで判断がつくかと思いますが、連絡をしたときの応答などで判断してもらうといいと思います。若干高めにはなったと思いますが、
・ミスなどで追加コストが必要になる
・調べるとコストは抑えられるが時間がかかる
などのデメリットも有るため、「早めにかつ確実に法人設立」を希望する方は司法書士さんに依頼する価値はあると思います。
なお、司法書士さんは、近隣の「大学院の友人の会計事務所でやり取りしている法人設立に詳しい方」を紹介してもらいました。
手順と必要日数
今回は母親が代表になるよう調整したため、フットワークが良くても若干時間がかかりました。
自分が代表になる場合はもう少し日数は短くできると思います。
① 3月16日 司法書士さんに連絡
友人に連絡を取ってもらい、メールが届いたため早速司法書士さんに連絡。
メールアドレスのやり取りのみ。
② 3月16日 法人設立シートを記入しメール
先生から法人設立に関するシートをメールで送付してもらい、記入、メール返信。
翌日あった返信で、当方が確認を受けた事項は以下のポイント。
・取締役の任期 出資自分、代表が親族等の場合は10年で十分です。
・監査役の設置の必要性 以前は監査役がいたほうが信頼が上がるという話もあったようですが今は気にするほどではないそうです
・決算日 決まっていれば問題ないです。
自分の場合は、自力で経理するにしても知っている方にサポートしてもらうために期間を指定して税理士にお願いする予定でしたので、税理士と調整。
・類似商号 当方の場合もよくある名前なので本店所在地に同名法人が有り指摘を受けました。
ただ、事業がおおきく違うため不可能というほどではありませんでした。
気をつけるに越したことはありません。
・事業の目的 このあたりは、仕事柄、法人定款を多数読んでいてイメージができていたので作るのがラクでしたが、司法書士さんに聞きながら作成するほうが良いかと思います。
法人名が決まったら、法人の判子を依頼しておくと良いでしょう。
Amazonで探せばでてきます。
判子がないと⑤の時点で進めなくなります。
ただし、上述、類似商号などで買い直すことが無いよう慎重に法人名などを決めた後で良いかと思います。
③ 3月19日 税理士さんと相談。
税理士さんと相談。
通常は、法人設立後に税理士さんと相談することが多いので、この部分は通常の設立では飛ばしてもらって良いと思います。
当方の場合は通常と異なり、法人経理のための税務申告の経験も目的でサポートをお願いする方なので先方の事情を優先して調整。大学院時代の友人に頼っています。
決算日は10月31日にすることにしました。
なお、決算日は、税理士さんの繁忙期を避けることでメリットがあると思います。
経験則から既存法人の決算日は12月、3月などが多く、税理士さんが取り扱う件数が多くなる時期です。そのため、他の月のほうが税理士さんのサービスを受けやすい(要は、繁忙期を避け先方も丁寧に対応しやすい時期)と思います。同日に司法書士さんに決まった内容をメール連絡。
④ 3月23日 司法書士さんと面談。
今はZOOMなどでやっている先生も多いと思います。
私は自宅の隣駅なので、現地で話をしました。
時間は30分程度。
先日提出済みの定款のもととなる「法人設立シート」に関する疑問点を整理し、今後の作業スケジュールなどをいただきました。
元々定款を多数見ていた仕事だったので、大体書くべきことを知っていたためすぐ終了。
法人の定款をあまり読んだことがない時は、ここで司法書士さんが「目的」部分やその他で矛盾が出ないように案内をしてくれます。専門家に頼る一番のメリットはここかも知れません。
メールやZOOMのようなツールで作業は容易いですが、互いに見知った方でもない限り初回は面談(少なくとも電話)などでやり取りしたほうがいいかも知れません。
⑤ 3月25日 銀行で資本金の入出金を行う
資本金となる金額を「自由に動かすことのできるものであるか」を確認するために、銀行に生き資本金額の入出金を通帳の履歴に表示して欲しいとのこと。
平日昼に銀行に行く作業なので、地味にここで日程を合わせるのが大変かもしれません。
サラリーマンだと辛いかも知れません。
当方はたまたま病院に行く日だったので、合間に終わらせました。
⑥ 3月30日 調印
作成した書類に押印。押すところはかなり多いです。
法人の印鑑登録印、出資者の押印をしました。
(代表取締役の押印も必要でしたが、借りられないので取締約就任の同意書などに押印することが可能。)
押し忘れるデメリットが大きいため、自分で押印するのは望ましくないと思います。。
この時点で依頼料を渡しました。
このあたりは司法書士さん次第かと思いますが、前払いで後で精算する方法でした。
⑦ 4月5日 ⑤の追加書類を提出。
この時点で、電子定款の承認を受けています。
以上で書類が揃ったので、法務局へ提出。
法人登録が終わった時点で、一式書類をもらえるとのこと。
⑧ 4月12日 法人設立完了
商業登記簿の謄本と預けていた就任承諾書などを返還。
設立日は提出日になるので4月6日です。
以上で設立終了。
細かな話だと、法人の銀行口座設定前なので、発起人口座にお金を一時的に置くことになります。
全体を見返すと、自分が代表になる場合は3週間程度、他者が代表となる場合は1ヶ月程度かかるといえます。
コスト
司法書士さんに依頼したため、コストは若干高めになります。
株式会社の設立について、おおよそ30万円程度かかりました。
相場からは若干高めなのかも。
ただ、安心してかつ早く仕事を終えたので問題はないと思います。
明細としては、
①実費部分
登録免許税 150,000円
電子定款認証 約5万円
②司法書士手数料
約10万円
なお、合同会社の場合は、
資本金が大きくなければ登録免許税6万円。
電子定款認証手数料0円とのこと。
10万円以上安く済みます。
事情で株式会社にしていますが、合同会社にするのがコスト面では優秀なのは間違いないです。
まとめ
法人設立について。
代表者が自分の場合3週間、他社の場合は1ヶ月程度。
コストは30万円程度かかりました。
書籍や、司法書士さんが他に解説しているページは多数あると思うので、そこまで細かいことは書きませんが、時間を書けずに行うと思ったよりエネルギーを使います。
また、自力でやるには色々細かいところが多いため、
・法人設立に関して詳しくないがすぐ始めたい場合
・間違いが心配な場合
・早めに終わらせたい場合
などに司法書士さんにお願いするほうが良いかも知れません。
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