北海道の味のある鉄道が消えていく・・・(石勝線夕張支線の最期を偲びつつ)

リュウです。
たまには趣味の話です。

私は鉄道の旅が好きです。

子供が産まれる前はもっと活動していましたが、いまでも合間を見つけて鉄道の旅をしています。

5年くらい前に、北海道によく行っていました。
北海道の路線は味がある路線、そして景色が良い路線が多いもので、テレビに出るような全駅降車したというような極みまではしていませんが、概ね路線自体は走破しました。

今日、このテーマを書いたのは、JR北海道の一つ路線(支線)が姿を消すことにあります。
「北海道の消えゆく路線」について考えてみようです。

●もくじ
1.今回消える路線
2.近く消える路線、及び消える可能性が高い路線
3.将来の北海道の路線
4.原因はお金を落とさない我々なのかもしれない

※本日廃止の石勝線夕張支線の夕張駅(2015.11)

1.今回消える路線
今回対象となる区間は、石勝線の新夕張〜夕張区間(夕張支線)です。

起点の新夕張駅は、特急停車駅で18きっぷの特例(新夕張〜新得のみで利用する場合に限り18きっぷのみで特急乗車可能)の適用駅で有名です。新夕張駅もなかなか味がある駅で、はるか遠くに見えるトンネルから特急列車がくる景色は、なかなか見られない貴重な風景になります。

新夕張駅に着くと、一定の時間に限られますが、夕張方面に向かう列車が待っています。
一方で、夕張支線に入ってしまうと、雰囲気はあるものの若干寂しい風景になります。

今は、寝台急行はまなすが廃止になり、八戸〜苫小牧のフェリーの接続も理屈上は困難なため、苫小牧に宿を取る場合を除き、朝一番で向かうことは困難です。(今日までなので今更ですが。)

※新夕張駅(2015.11)

 山間から高速で飛ばしてくる特急がよく見えるのが最高!

 

2.近く消える路線、及び消える可能性が高い路線

今年度は辛うじて残っていますが、近く廃止される路線がいくつかあります。
 ・札沼線の北海道医療大学~新十津川区間(2020年5月6日まで)

札沼線は、元々は札幌駅と留萌線の石狩沼田駅を結ぶルートでしたが、今は途中の新十津川駅が終点です。

最近では学園都市線と呼ばれており、北海道医療大学までの区間は電化されていてものすごく混んでいるのですが、2駅先の石狩当別以降は、非電化区間になり、急激に本数が減ります。

そう、減りすぎて、3年前(2016年3月26日)から1往復になってしまいました。

なお、新十津川駅そのもののアクセスは、乗る方には有名ですが、札沼線の利用より徒歩やバスのほうが近いです。
函館本線の滝川駅は4kmくらいの場所にあり、2時間くらいかけてのんびり徒歩で向かった覚えがあります。

(バスなら乗れば確か20分くらいです)

また、新十津川駅は近くの保育園のお散歩ルートで園児たちが(大きいお兄さんたちを)お祝してくれる仕様となっています。

昔は9時台、13時台、18時台の3往復あったおかげで、他の路線にアクセスした後、昼や夕方に向かうことが可能でしたが、1日1本になってしまったので、なかなか行くのが大変になってしまいました。現在、向かうなら、単に往復するルートもありだと思います。


※敢えて今はつながっていない(留萌線)旧札沼線の石狩沼田駅(2015.11)

他にも、廃止を検討する区間がいくつも出てきました。
・留萌本線…深川~留萌
留萌〜増毛間は、先行して2016年12月5日に終了。

前にふるさと納税の話★のときに書いた秩父別町は、今回の廃止検討区間の深川〜留萌間にあります。
普通列車も結構通過する北秩父別駅の水田を秋に見ると感動します。

※留萌本線:北秩父別付近の車窓(2015.11)

 

・根室本線…富良野~新得
富良野〜新得も消滅の危機か・・・といったところです。
若干昭和感はありましたが、富良野は栄えていたと思っていたところですが鉄道でのアクセスは少ないのかもしれません。

一時期在来線普通電車で最も長い時間走っていた列車2429D(滝川〜釧路)の路線です。

※落合駅(現在2016年の台風のため運行休止中 2015.10)

 新得の特急との時間調整(?)のためか長時間停車します。

・日高本線…鵡川~様似
ここ10年、北海道を色々旅しましたが、これだけ唯一乗れなかった日高本線です。

無理すればいけた旅路もあったのですが、2015年1月に事故があって鵡川~様似間が運休でした。。
新婚旅行(2014.8なのでギリギリいけた)のときに襟裳岬まで行けばよかったと後悔しています。

3.将来の北海道の路線
北海道で残る可能性のある路線を予想しました。

個人的には以下のとおり。
 

 函館 ~ 長万部 ~ 札幌 ~ 旭川(函館本線・全線)
長万部 ~ 東室蘭 ~ 苫小牧 (室蘭本線・南部のみ)
苫小牧 ~ 札幌(千歳線全線)
旭川 ~ 名寄(宗谷本線・南部のみ)
旭川 ~ 網走(石北本線・全線)
網走 ~ 釧路(釧網線・全線)
南千歳 ~ 新得(石勝線)
新得 ~ 帯広 ~ 釧路(釧路本線・南部のみ)

ただし、網走〜釧路は非採算路線なので怪しい状況であること、加えて北海道新幹線の札幌開通で、スーパー北斗が消滅し、あわせて函館〜長万部、長万部〜札幌は消えてしまうかもしれません。(流石に断線してしまうと輸送経路が死滅するので、JR貨物のために残すとは思うんですが・・・)

4.原因はお金を落とさない我々なのかもしれない
結局、北海道は鉄道より自動車での移動がメインなのかもしれません。
素敵な路線でも、当然利用者がなければ、メンテナンスを含めた存在維持が困難なものになります。

18きっぷで旅をすることも多い自分としては良くも悪くも反省すべき点です。

廃線になるのは、人の利用が少なくなったから(災害が多い地区であることや新幹線開通も廃線の間接理由になりますが)。
お別れの時に限らず時々遊びに行かないと、気づけば消えてしまうのかもしれません。

自分は、北海道の雰囲気のある路線が大好きです。

また行きたいなぁ、北海道。

※参考にしたサイトさん
JR北海道路線/駅廃止に関する情報一覧

 

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