Twitterでフォローしている方のオススメ本には役立つ良いものが多いですね。ただ、子育て中の身、読む時間を取りづらくなりました。
今日は、妻が娘を職場に連れて行って作業をするとのことなので、久々にひとりで集中して本を読めます。
喫茶店でコーヒーを飲みながら勉強・読書は、オンライン会議などの浸透により、コロナ後には時代遅れとされつつある風潮にありますが、形をかえることはあれ廃れることはないと思っています。
個人的には子がいるサラリーマン家庭などでは、貴重な集中して本を読む機会ですから。
さて、本題。
物事を「伝える」のは難しい。
専門家が専門的に「語る」ことはできます。一方で小学生や中学生にわかりやすく「伝える」ことは難しいものです。
そんなことを考えていた時、ふとプロゴルファー猿のあるシーンを思い出したので記事にしてみたいとおもいます。
家庭教師に向くのはどっち
実家にある「(新)プロゴルファー猿」の単行本のある回。
(昭和50年代生まれなので、藤子不二雄(FとかAとかついてない頃。ちなみにどっちも好き。)のアニメを見て育った世代です。)
あるお金持ちの息子さんにゴルフの家庭教師をつけたいとの募集があった。
そこに猿と、もうひとりのプロも候補(確か片井プロという名前だったと思う。)がエントリーした。
ゴルフの実技勝負で、1打目をミスった時のシチュエーションでの対応を求める内容だった。
片井プロは、確実な方法で1打を使ってフェアウェイに打ち出した無難なプレイをする。
一方で猿は、常人じゃ成しえない必殺技(もず落とし)で、森を飛び越えグリーンへ球を寄せた。
無難な方法を採った片井プロVSスーパープレイをした猿。
どちらがファインプレイかは明確なのですが、家庭教師に選ばれたのは片井プロだった。
その時の雇い主の言ったオチがこんな話だったと思う。
「猿君。
君のプレイは、誰もが認めるスーパープレイだ。
でも、うちの息子が身につけることが出来るとは思えない。
君は自分のプレイを磨くことが大切だと思う。」
このシーンは、当時の子供心に「猿すげぇ!」と思いつつも、勝ったのに選ばれなかったことを釈然としていませんでした。
しかし、今考えると猿のプレイを褒めつつも家庭教師にしなかった雇い主(父親)の判断は英断だと思っています。
再現性のないプレイはノウハウにしづらい
再現性のないスーパープレイは、物語としては面白い。
そして、スーパープレイは映画にもドラマにも向くと思うのですが、教育としてはモチベーションを上げることくらいしかできないと思っています。
投資でいうなら、ポジショントークは「物語」として面白い記事を書くならばアリ。
ジェイコムの株式が1円で61万株出た話は今も伝説に残る物語ですが、そんなの当然再来せず、再現は不可能なわけです。
「ノウハウ」にするならば、「現在において」「再現でき」、そして「わかりやすいこと」が理想であるといえるでしょう。
先ほど書いた、猿のプレイは最強でしたが、多分教えられても天才ゴルファーの猿になることは出来ません。家庭教師をつけるならば片井プロのようなプロゴルファーのほうが息子の手本になるだろうと見越したわけです。(この現代において、敢えて猿を家庭教師につける親もいそうですが・・・。)
最近列車の広告で見た、蓄財の仕方が書かれている物語、「バビロンの大富豪」が一時期絶版本になっても再販され、リニューアルの漫画が受けているのも、その「再現可能性とわかりやすさ」ゆえだと思います。
この本の書評を大分昔に書いたのですが、今でも通じる単純明快な蓄財方法です。気が向いたら読んでもらえると幸いです。
「伝える記事」と「趣味の記事」
・小学生に「伝わる」記事を
そこで、子供たちに投資などの教育をしたいなどと宣言してしまったので、
小学生・中学生などにも「伝わる」内容(出来れば再現可能)を目指したいものです。
自分の娘が3歳。
バフェットが始めてシティ・サービスを買ったのが11歳。
もう少ししたら、緩やかに株式投資について教えて行きたいものです。
その時に娘に、「父よ、意味が伝わらんぞ。」といわれないように記事を書くよう心がけたいものです。
・趣味は趣味として
とはいえ、個人的に書きたいコンテンツもあります。
私の記事でいうなら、時々出てくる法解釈やマニアックな国税徴収法(通則法)の記事、あと趣味の鉄道は、どちらかというと上でいう「物語」側の記事として書いています。
【国徴法小話】は、私自身の「法文の読み方」と「知識の整理」のために書いている記事です。国税徴収法の受験生以外、若干置いてけぼり感があるを承知しています。趣味ではあるものの、もう少しわかりやすく書きたいものです。
まとめ
大事なのは2点。
・記事は相手に読んでもらうもの「伝えるもの」と心がけるべし
・伝わる記事にするために現在において、「再現できること」、「わかりやすいこと」をめざす
このあたりを心がけて行きたいものです。
コメント