リュウです。
第21回、今回のテーマは、
「あなたの投資戦略は確信か、信念か」です。
No.21
自分の純資産の10%を注ぎ込む
勇気と確信がもてないなら、
その銘柄に投資するべきではない。
確信は、将来何が起こるかと言う知識に基づく。
信念は、将来何が起こって欲しいかと言う希望に基づく。
自分がどうしてのその企業に投資をするのか。
それを理解できているならば、
自分の資産の10%を同じ銘柄に注ぎ込んでも問題はないはずだ。
極端な話100%注ぎ込んでも、
上がる確信がある銘柄ならば長期的に正当に評価されるようになるのです。
バフェットなみの確信を得たいならば、
1つの銘柄に大きく投資しようとすることが大切です。
200万円のうちの100万円を同じ銘柄に費やさなければならないとするなら、
その100万円の投資先を軽々しく決めることはなくなるでしょう。
また、本章とはずれますが、
バフェットは長期的に持つために、
信用取引や借金をした投資をほぼしませんでした。
これにより、長期保有を可能にし、
確信している、市場の正当な評価を待つことが出来るのです。
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リュウです。
今日は第22回。
今回は、大金持ちだからといって幸せだとは限らないということを教えてくれる内容です。
No.22
金を持っていれば、
ある程度周りの環境を面白おかしく変えることができる。
しかし、いくらお金を持っていても、
愛情や健康を買うことは出来ない。
お金は、あくまでわたし達が使い方を決めるものです。
450億ドル(約4兆円)の資産があるとして、
あなたはどう使うでしょうか。
ビルを建てたり、海外旅行をしたり、
車や家を買ったり、寄付をしたり、
と、行動できる選択肢は増えます。
しかし、お金がいくらあっても、
本当に愛すべき人が振り向いてくれるとは限らないのです。
とはいえ、この教訓に関してはやや異を唱えたい。
文章的には断言して書かれていますが、
愛情や健康は、ある程度の財がある人の方が築きやすいのです。
愛情や健康を(お金で直接)買うことはできない。
というのがニュアンスとしては近いかもしれません。
お金は選択の幅を広げることができます。
ジムで健康のために体を鍛えることができるし、
愛すべき人のために贈り物をすることができる。
お金があるだけで幸せかというと、そうではないのです。
しかし、バフェットはお金の活かし方が上手かったので、
成功することができたのでしょう。
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リュウです。
今日は、第23回。
「永遠に続くもの、続かないもの」です。
No.23
永遠に続かないものは、必ず終わりが訪れる。
アメリカの言葉ならではなのかもしれないのですが、
表の言葉と裏の言葉を読み解きながら読まないといけないのが難しい。
永遠に続かないものは、必ず終わるならば、
永遠に続く(長生きする)ものを選ぶ必要がある。
と解くのが、本文を読んだ感じのイメージです。
バフェットが自嘲気味に言います。
投資の失敗での最たるものはバークシャー・ハサウェイの買収だと。
繊維産業は、バフェットが購入する頃には既に斜陽産業となっており、
徐々に需要が低下してきている頃でした。
そんな中バフェットは、
低PERなどの条件を満たしたため購入したのですが、
実際にはそこまで大きな利益を出なかった。
さらに、事業を維持する費用がどんどん大きくなり、
断腸の想いで繊維産業から手を引くことにしたのです。
ビデオデッキや、馬車用のムチ、タイプライターなど、
一時的に大きく成長したのですが、永遠に続くものではありませんでした。
(日本でもVictorがいい例でしょう。)
永遠に続く産業はないのかもしれません。
しかし、それでも日用品や食品、薬品などのセクションを、
バフェットが好むあたり、
「永遠」に近いビジネスなのでしょう。
永遠に(近い)需要のあるビジネスを選ぶことが必要です。
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リュウです。
投資先の企業を選択する際は、
優れた経営者がいることも大切だが、
それ以上に、経済的に安定した企業に投資するのが望ましいことを書いた教訓です。
No.24
経済基盤が脆弱と噂されるビジネスに、
辣腕と噂される経営陣が乗り込んでいったとき、
無傷で残るのはビジネスに関する噂のほうだ。
バフェットの師匠である、ベンジャミン・グレアム氏は、
財務諸表を主力とした、バリュー投資を行ってきました。
グレアム氏が注目した財務諸表は、
資産や利益の上げ方を数字で確認することができる重要なツールです。
バフェットはグレアムの投資法から離れた後にも、
当然のように財務諸表を見ています。
たくさんの事例が証明しているように、
利益率が低い業種(バフェットで言うならば飛行機ビジネス、繊維、百科事典など)に、
優れた経営陣が乗り込んでいっても、悲しい結果を生み出すことになります。
また、優れた経営者も大きな過ちを犯すことがあります。
もし、経済基盤がしっかりした企業ならば、
そこを豊富なキャッシュでしのぎ復活できます。
しかし、既に自転車操業の企業の場合は、
事業の縮小、撤退を余儀なくされるかもしれません。
優れた経営者がいる企業は望ましい。
しかし、それは優れた事業に優れた経営者が合わさった時、
最高の働きをするのです。
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リュウです。
今日は第25回、「投資と会計学」についてです。
No.25
会計はビジネスの言語だ
シンプルでわかりやすい結論です。
一部の宗教法人、財団法人、その他官公庁などを除き、
経済活動をしている以上、
企業は利益を出さなければなりません。
それでは、企業がどのように利益を出しているか。
これがわかるのは会計です。
ビジネスの現況を示す方法はいくつかあるが、
必ず、それが利益を上げているかどうか、必ず会計(財務諸表)で査定されます。
バフェットは、共同経営者の娘から大学で何を専攻すべきか相談された時、
「会計だよ。会計はビジネスの言語だから」
と答えたそうです。
企業から出される財務諸表は、
その企業のスコアカードのようなものです。
スコアの読み書きができないと、
そのスコアがよいかどうかも判別できないのです。
公認会計士になるわけではないので、どこまで学ぶかというと難しいですが、
バフェットは、13歳で確定申告をしていた以上、
自力で青色申告できるくらいの知識は必要なのでしょう。
逆に言うと、簿記3級を「しっかりとマスターすることで」、
書けなくはないわけです。
それくらいの自己投資をする価値はあるのでしょう。
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