長野の税理士さんに会いに行ってきました

リュウです。

 

今日は、長野から帰ってきて、妻の自由時間として私が娘と遊んでいました。

 

インフルエンザが流行気味なので、この時期だけは他と違ってどこかに連れて行こうとはせず、家の近くの跨線橋で鉄道を眺めていました。30分くらい見ていても飽きないようで、帰ろうとしたら「イヤ、イヤ」とイヤイヤ期を発動していました。

 

さて、昨日のブログにも若干触れましたが、長野のある税理士さん(Yさん)に会ってまいりました。

いままでのひとり税理士さんとは違ったアングルで話を聞くことが出来ました。
割とフリースタイルで会話をしたため、多少順番を整理しています。


※夜行バス(帰りの京成上野駅) 車中泊は慣れてますが0泊3日の旅は人生初です。

●一般的な話から
・スタートは親族の地盤から

Yさんの事務所は、10人規模(厳密な人数を聞き忘れました)の事務所です。
ゼロから始めたわけではなく、父親の地盤が有りスタートしているため、ひとり税理士という期間は有りませんでした。

その代わりに、父親がなくなった後は、全ての責任を負う立場として活躍されているようです。

・税理士は大規模と小規模で2極化すると思う

ひとり税理士という言葉についてYさんはご存じなかったようです。
ただ、「単価をしっかり上げた上で、質の高いものを提供できればそのスタンスは十分アリ。」とのこと。

・ひとりでない場合のデメリット
自分以外の人的ミスなどは避けられないことを気にされていました。

自分が作成してみているわけではないので見落としも存在するので、気をつけなければならないことが多くなるわけです。

●税理士事務所の経営について

 

最初から父親が所属していた会計事務所に勤めていたため、所長との関係については気にする必要はなかったようです。

とはいえ、外部との関係で気にするべきことも多く、社長という仕事の大変さを感じました。

・税理士会との関係は良好であると良い
税理士試験通過後に税理士会へ登録をすることになるかと思われますが、
税理士会との関係を良好にしておいたほうが望ましいそうです。

(このあたりは、会計事務所勤務の方などは言わずもがななのかも?)

税理士会としての業務などもさることながら、そこから仕事につなげるのもメリットです。

・求めているニーズが多様化へ、各業務の対応ができるようになるべき
Yさんは近隣の社労士事務所の方と組んで(他にも弁護士さんや行政書士さんとのネットワークがある。)他の士業(同業の方も)とのつながりを大事にしています。

 

自分が関連業務で他の士業に仕事を提供することで、相手からも同様の理由で仕事を提供されるのでクライアントに困らない流れを作れそうです。

・人の育て方
技術面では、

 

 ・年間計画を立てて書面を作成。年度の初めに従業員に配布し説明し、方向性を統一する

 ・自分が見てみて役立つと思われるDVD等を見せる
ビズアップを使った研修
・決算前検討会を行う予定

(9ヶ月時の仮の決算資料から、期末へ向けてどのように対応するか担当で発表しあうことで、

ベテランのやり方や意見を聞くことが出来る機会を作る)

などを行ってるようでした。

ひとり税理士との違いとして、新規の従業員もベテランの方から情報共有できる環境があるというのは理想ですね。

・銀行と良好な関係を築いておく
自分が銀行と仲良くなっておくことをしきりに強調していました。

クライアントを税理士を結ぶきっかけ、事業融資などでの提携でも重要な役割をになってもらっている模様。
 

後述の紹介もそうですが、互いにメリットになることなので、銀行との関係は外せないと思われます。

・仕事は紹介で増やすスタンス

これは、ひとり税理士の方がブログ等で集客するるタイルが多い中、逆に紹介で集めるスタンスのようです。

 

HPでも集客していたそうですが、現在いる人員で処理しきれなくなったので、一旦ストップしているようです。

なお、4サイトくらい、事業によって集客を分けて作成していたようです。

ひとり税理士について「単価」というキーワードを出していたのとは対照的です。
上述の通り、銀行との関係が良好だと、銀行の関連から紹介を受けること等もあるようです。そして、紹介は基本的には断らないそうです。

多数のクライアントに高品質のサービスを提供できていることで、更なる顧客を生む循環になっているようですね。

●税理士の立場(スタンス)
・経営判断が出来る情報を提供するのが税理士

財務の苦手な社長は多く、税理士を雇うのは税務もそうですが、財務の専門家として雇っているとイメージすべきようです。
社長は、仕訳の方法そのものを必要としているわけではないですし、経営をする上でそこまで学ぶ必要ありません。

一方で、作成した財務諸表を基に、どれだけの利益が上がっていて今後どうなるか、どれだけ設備を購入することが出来るか等の情報は、仕訳のやり方を提示することこそ役立つものと解釈されていました。

また、税理士の仕事について、技術面では加速度的に自動化が進んでやることは減っていきます。
一方で、経営判断については、AIですることは難しく、そのために必要な知識を提供することも残ることになると思われます。

これについては、札幌の税理士板倉さん「経営参謀」というキーワードを思い出しました。

今後の税理士の進むべき方向性の最適解の一つなのかもしれませんね。

後述しますが、会計事務所で短期間でも務めてお客さんが求めるものを学ぶことの大切さを知りました。

・AIじゃできないのは「人間力」
Yさんの事務所は、経営参謀としての税理士以外にも、いくつかの業務を持っているようでした。
(ここに書いていいか難しいところなので書きませんけれども。)

専門性に特化した税理士事務所では、税務以外のことをする税理士が増えてくる(若しくは既に増えている)のかもしれません。

●その他
・実務経験

やはり1年間一連の流れを知る意味で事務所に努めるのが必要で、無駄にはならないと思います、とのこと。

特に、法令の読み方や試験での知識はあると思いますが、違った視点で質問が来るお客さんとの接し方、他にも、税務調査等は、経験してみてはじめてわかるためで、有資格者でも未経験は最初は不利になると思う。とのこと

・求める人材
求める人材(私も就職しなければならないと思うので)を聞いたところ、「一番大事なのは、人間性ですね。」とのこと。
会計の技術は入って身につけてもらえばよい。

Yさん自身とと方向性が合うことと、コミュニケーション能力があることをあげておられました。
業務的にも創業支援や法人間とのやり取りがメインになるようなので、会計スキルより人間性を求める時代なのかもしれません。

・見本となる税理士事務所があるといい

Yさんの事務所は、古田土会計事務所の方法を見本としているそうです。

ひとり税理士を目指すために井ノ上さんの方法を見習うのも一つ、完全にオリジナルである必要はなく、良い事例を生かして事務所を作っていくといいと思います。とのこと。

なお、「古田土会計事務所」さんは、自分は話を聞くまで知らなかったのですが有名な方のようです。

●まとめ
今まであったひとり税理士さんとは違った話を聞くことが出来ました。
今までの方が「フリーランス」とするならば、今回のYさんは、「社長」っぽい方でした。

 

驕りなどはなく謙虚な方でしたが自信に満ちていて、「次にあれをやってみたい!」、「こういうことをしたら楽しい!」という雰囲気が常に出ており、どんどん行動に移すタイプです。

社員の方々も、あのパワーに惹かれているのかと思います。離職者はほとんど(全く?)出ていないようです。

 

こういう会計事務所もあるんですね。

今後の判断基準としてYさんの事務所がとても参考になると思いました。

●8日8新(見事に昨日書き忘れていました。)
1/5 scansnap導入
1/6 パスポート更新手続き
 とあるクルージングの船を撮影
1/7 Wordpressの問い合わせフォーム作成
1/8 フルマラソンに関する書籍を読んだ
1/9 とあるPCゲームを始める
1/10 贅沢ショコラ
1/11 夜行バスで長野へ
1/12 コカ・コーラピーチ

(昨年レアだったコーラをまさかの長野で発見、だがマイナス2度の世界で飲むコーラは凍りそうでした)

娘の成長日記
・ボールペンをもって何かを描いているのですが、よくわからない線がいっぱい
アンパンマンを描いてあげたら喜んでいました

・「ばいきんまん」と言えるようになってきたようで、アンパンマンと相まって一日中騒いでいます

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