おはようございます。
リュウです。
今日は第9章。「株価サイクルと選別的な額張り投資」です。
どんな銘柄も株価サイクルで、
楽観的な上昇相場で上がり、
悲観的な下降相場で下がり、買い場と売り場を提供してくれます。
例えば、マクドナルドHD(2702)という銘柄があります。
2010年12月3日の引けで、株価が2096円だそうです。
(ずいぶんあがったもんですが・・・)
これが2096円の価値なら買いと判断できたとして、
1株4000円だったら買いでないかも知れません。
バフェット氏は下降相場で企業を購入し、
上昇相場で、本来の価格価値を超えた銘柄は売却しています。
第9章では、
そういった上昇相場、下降相場の時に起こる現象について書かれています。
・下降相場
買いのチャンスの時期である。
マスコミが日々報道を続ける。
証券界は悲観一色で、銀行の貸し渋りなどから需給が逼迫する。
上昇をし続けたバブルが崩壊した後起こる時期である。
・下降相場から上昇相場へ
景気後退と下降相場の後にやってくる。
下降相場が一区切りついたタイミングに思える。
GEやコカ・コーラの株式がPER一桁や10倍前半で入手できる時期となる。
この時期に仕入れるのが一番安全と見る。
・上昇相場
景気上昇の場面。
タイミングとしては、金利の引き下げなどで発生するように書かれている。
企業の業績も上昇し、
株価が上昇しはじめ、
バリュー投資などを行っているファンドが良い成績をもとに大きくお金を集める時期。
銀行などの金利より上回るため、
個人投資家も株式相場にお金を向けるようになる。
・上昇相場の調整局面
10月という言葉がキーポイントらしい。
1929年10月の大暴落が忘れられないためか、
10月ごろ警戒心が強くなる。
その他、一辺倒の上昇から何度か調整場面として相場が下がる。
ここでも購入のチャンスが生まれる。
バフェット氏は1987年10月にコカ・コーラ株を買った。
・上昇相場の天井
マスコミが以下のように言う時期である。
「企業の利益は、株価の評価基準にならない」
数年かかって上昇相場が続き、株価もありえないレベルまで上昇し、
企業のファンダメンタルズを無視した投機的な相場が形成される。
バリュー投資家は、既に投資に向く株式がないので市場を去っている時期である。
PERは40~50倍まで買われ、祭りは最高潮に達する。
この本には書かれていないが、
「サラリーマン」や「主婦」、「学生が」といったタイトルの投資書が、
本屋に出る時期ではないだろうか。
株式を公開すれば利益が出て、
誰でも、技術がなくても投資すれば利益が出る。
・バブルの崩壊
金利の上昇、利益から売上高絵の株価評価基準のシフト、
バリュー投資家の不在、株価の二極化が進むと
バブル崩壊への暗示となる。
一度バブルがはじけると、
ほとんどの(自称)投資家は市場を去ることになる。
株価はひたすら下がり続け、
PER40倍だった株価が一桁や10倍前半まで下落を続ける。
そして最初の局面に戻るようです。
以上のような流れで株価が動いていく。
ファンダメンタルズが良好な企業出すら例外ではなく、
例外ではないために、絶好の買い場が準備されているということです。
今の株価が適正かは、
その企業の収益(とその質)に注目し、
企業のリターン(もしくはPER)で割安感を確認することです。
バフェットは2002年にマイナス成績(-6.2%)を出しています。
バフェット氏でも失敗する年があるのかなと思っていました。
しかし、それは一理ありましたが我慢をした年なのでしょう。
2002年は、ITバブルの崩壊途中で、株価の調整をしている局面でした。
もしかすると、投資する企業がなくなったため、
売却し、現金を持ち、ひたすら待ち続けた年だったのかもしれません。
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