おこづかい制について考える

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最近、小規模で無償のFPのような相談を受けています。

友人とのセッションの中で、気になったこと。

どうも友人夫妻は「おこづかい制」だということがわかりました。
私より年収が高い友人(サラリーマン)。
FP相談の後に飲んだのですが、その「おこづかい」が少なく支払いが大変そうでした。

また、別の友人(大学院時代の友人)には「おこづかい制にしたくないので相談したい」と相談されたこともあります。

我が家では「自分の稼ぎは自分で管理」しています。
共働きだからかもしれませんが、他者にお金を管理してもらうのに違和感があります。

今日は、そんな賛否のある「おこづかい制」について考えてみようと思います。

おこづかい制って何

①おこづかい制とは

おこづかい制とは、家計について、

 ・夫婦の片方が収支管理をする
 ・管理する側が世帯の給与等の収入を預かる
 ・もう片方にルールづけしたお金を支給、その部分に限り自由に使って良い

とする(又はこれに類似する)家計の取り決めです。
親が子にお小遣いを渡すのに似るからか「おこづかい制」名前がつくことがあります。

②いくら位もらっているか

2021年、おこづかい制についてアンケート調査した資料があります。
公的なものではないので偏りがあるかもしれませんが参考にはなるでしょう。
(ファイナンシャルフィールド お小遣い制の夫婦の割合は? 年代別の平均金額はいくら?)

大体、おこづかい制で管理される側は、月2~3万円くらいのおこづかいをもらっています。
その中で、昼ごはんやコーヒー代、飲み会代などをやりくりしているようです。

我が国のおこづかい制と世界の動き

我が国では今どれくらいの割合が「おこづかい制」を取っているのでしょうか。
前述「ファイナンシャルフィールド」の記事によると、

 男性(夫)は45%
 女性(妻)は29%

の割合でおこづかい制でお金をもらっているようです。

おこづかい制の有無につき、世界各国の考え方としては、以下の調査があります

結婚後の「お小遣い制」って海外にもある? – 日本在住の外国人に聞いてみた (マイナビニュース)

この調査を見る限りだと、アジア圏の国々で「おこづかい制」がある国が見受けられます。
一方で「世界のほとんどの国ではおこづかい制などない」ようです。

おこづかい制のメリット、デメリット

おこづかい制のメリットとデメリットを考えてみます。

●メリット
 ①管理する人と稼ぐ人が別なので稼ぐ人は稼ぎ、管理する人も管理に集中できる
 ②メインで管理する人が家計の全体を見られるのでコントロールしやすくなる
 ③家事が主たる支出なので、使う側(専業主婦(主夫))が金銭を使いやすくなる

●デメリット
 ①稼ぐ人は定額でしかもらえないため金銭感覚が養われない
 ②他者のお金なので明瞭会計でないことがある(へそくりなども含む)
 ③預かるお金ゆえに使い切る
 ④(③により)資産運用に回りにくい

個人的に問題だと思うのが、

・稼ぐ人が管理する人に任せっきりで家計に興味を示さなくなること
・管理する人が預かったお金を使い切ってしまう

ことです。

後者を考える上で、「パーキンソンの法則(第2法則)」というものがあります。

パーキンソンの法則

パーキンソンの法則とは、「英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソン(1909-1993)の著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』の中で提唱された法則」のことで、2つの法則を提唱しています。
第2法則に「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」とあります。
(グロービス経営大学院 MBA用語集 パーキンソンの法則

第2法則では、「予算財源を常に使いきってしまい、税負担が際限なく増加する英国の国家財政」を観て、「人は時間やお金といったあらゆる資源を、あればあるだけ使ってしまう」ことを示した。

感覚的にわかると思いますが、第2法則は租税・公金のみに当てはまるものではありません

自分で稼いだお金ですら、管理しないと貯蓄に回りづらい。
ましてや、「配偶者が定期的に入れてくれるお金」だと、計画なしでは「あればあるだけ使い切ってしまう」傾向が出てしまうと思われます。

このようにして、不必要な経費や使途不明金を生み出すリスクを生じさせます。

我が家の家庭のお金の扱い

我が家のやり方は「共同財布制」です。
共働き世帯が増えて、こちらのほうがスタンダードになってきたのではないでしょうか。

概要としては、

 ①自分の稼ぎは自分で管理
 ②生活費は、家計簿を一定期間つけた結果につき半分ずつ出す
 ③子の積み立ては定額を出し合う

というもの。

生活費は、一定期間(我が家は3ヶ月。)家計簿をつけて月額費用を概算することで決めています。(共働きで、継続的な家計簿は時間的コストが大きく規模感を掴むことを目的としました。現在はつけていません。)

共働き世帯にとって「財布の紐は妻(夫?)が握る」というのはしっくり来ません。
互いに「自分の稼ぎを(共通部分以外で)自分で使うのは当たり前であり、家計を共同する責任を互いが持つべき」と考えています。

おこづかい制だとしてもやっておくと良いこと

さて、一方で各家計ごとに事情はあるため、「おこづかい制を悪」とまでは言えません。

ただ、「おこづかい制」採用世帯においても、「家計について自身が把握していない状態」というのは良いとは思えません。

そこで、おこづかい制でも行える2つの提案。
おこづかい制で生活している人の家計の見直しとして、

 ①2人で家計を確認する習慣
 ②家計簿をつける(短期で良い)

を実践してみてください。

まずは、「①家計を確認する習慣」をつけること。
「財布の紐」を配偶者が握るにしても、お金を日々どのように使うかは定期的に観ること。

「稼いだお金がどのように消費されているか」をチェックすることで金銭感覚が養われます。
また、一人で管理すると見落としていた無駄などが解消されることもあります。

そのために「②家計簿をつける」べきです。
家計簿をつけてない世帯(現在の我が家もそうですが)、最低3ヶ月でいいので家計簿をつけましょう。様々なメリットがあります。

上述、パーキンソンの法則を極力避けるためには、「お金の使い方を戦略的に管理する」必要があります。3ヶ月ほど家計簿をつけると、毎月の食費がいくら、通信費がいくら、光熱水費がいくら・・・、とある程度の予算とムダを発見できると思います。

また、家計簿を互いにチェックすることで使途不明金や改善要素も見つかることでしょう。
以上の2点を行うだけで、無駄な費用や不明瞭な用途のお金は少なくなると思います。

大切なのは、管理を配偶者に任せておこづかい制にするとしても、「家計は夫婦で責任を持つこと」です。

まとめ

おこづかい制について。大切なこと5点。

1 おこづかい制は、ルールづけして家計を一人に管理させ、自由に使えるお金を固定して支給する方法
2 男性の45%、女性の29%がおこづかい制を利用
3 管理する人が家計全体を見られるがある
4 一方で管理される側の金銭感覚が養われないこと、預かったお金を使い切るように予算配分してしまうリスクがある
5 おこづかい制ならば、管理する人に家計簿をつけてもらい、管理される人もチェックすることで家計は両者で維持する

おこづかい制世帯の人には批判されるかもしれませんが、
「共働きの現代において、自分(相手の)の稼ぎなのだから自分が(相手が)管理すべき」と個人的には思っています。つまるところ、おこづかい制などやめて「共同財布制」のように、自己資産と家計は切り離すべきだと思っています。

ですが、そうすることができない環境の人も要ると思うので、最低限、
「家計簿をつけてもらう(もしくはつける)」「収支を自分でも確認する」というルール付けは家計の安定につながると思います。

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